私の旦那であるジャックの目が見えなくなってきているらしい。
白内障で目が濁っていて、呼んでも来るんだけど目がきょろきょろしてるんだ。

寒い冬の日にジャックに追っかけられてから10年たって、小学生だった私は大学生になった。
まだ、ちっちゃかった私とジャックは大人になったしおじいちゃんになった。

でもまだ、お散歩に行くと尻尾を振って引っ張っていく。

病院の先生は、目が見えなくなっても耳と鼻でわかるよって言ってたけどやっぱり悲しい。

生き物を飼うっていうのはこういうことなのだと最近実感する。


最期は絶対私の腕の中で、眠って欲しいって思うのは人のエゴだけど、ワガママなお姉ちゃんのお願い最期も聞いて欲しいなって思う。

ジャックは、優しくて私のワガママにいつもつき合ってくれた。
おうちにいたくないときワザと遠回りしてお散歩したり。一緒に流星群を夜中に見に行ったり。

絵のモデルにもなってもらった。写真もたくさん撮ってる。

ブラッシングも念入りでシャンプーはひかえめ。お風呂にいれるとブルブルして私をびしょびしょにする。ドライヤーは苦手。


まだまだ可愛い、赤ちゃんみたいな顔してるのにもう10年も一緒にいる。

これからもまだたくさん一緒にいたいな。
成人式と結婚式。ジャックと一緒に写真を撮りたい。