話題:ひとりごと


カラオケを初めてやったのが小学校の遠足のバスの中でだった。

今もあるのだろうか、あの無線機みたいなマイクを回して歌うやつ。

曲はすごく少なくて、横長の冊子から選んでリモコンで番号を打つ。

誰かが当時はやっていた曲を「あんまり無いなぁ」と言いつつバンバン入れて歌っていた。

ぶっちゃけ当時の私は簡単な英語すら読めなかったから何が新しいのか古いのかがわからなかった。

クラスメイトが歌う曲はどれもオシャレで、CMで沢山かかってる曲で、そんなのを歌えるなんてまるで中高生みたいだなあと思っていた。

回ってきた冊子を眺めていると、誰も歌っていなくて私が歌える曲があった。

これなら私もカラオケ出来るぞ!と入れ、画面に映し出される「乾杯」「長渕剛」

私にとっては日常の音楽だったんだけど、ドっと笑いが起きた、びっくりした、えっ?みんな!とんぼとか見てなかった?????えっ!!!!?

一応全部歌ったんだけど、担任の先生がめちゃくちゃ褒めてくれたので嬉しかった。

本当は横浜銀蝿も入れようと思ったんだけど、目的地についてしまった。

私のカラオケデビューは日常の音楽の差をとても感じたものだった。