物語の

久しぶりに本読んでる。

幼稚園始まったから。

子どもを産むと、本も読めないの。
今までだって、時間はあったよ。子どもが寝たあととか、大人しく一人遊びできているときとか。
でも本って、そういう時間じゃ読めない。
ちゃんと遠くに行ける、ときと場所でないと。

隙間の待機時間なんかじゃ駄目。

そのあと、夜、市民プールに行ったとき、からだに言葉が入っているのを感じた。
どこにでもいけそうな気がした。

だからつまりわたしは、この三年半、言葉なしに暮らしていたのよ。
どこにも行けないように。つねに子育てしていた。

おつかれさまわたし。

子どもがほんとうに小さな赤ちゃんだった頃から、わたしは子どもが泣くと「どうしたの?なんで泣いているか、ママに教えて」と言っていた。

口がきけなくても、わたしにはなんで泣いているのかわかったし、わたしがわかったことを子どももわかっていた。

今子どもは、泣いている理由をわたしにちゃんと話す。だからすぐ泣き止む。
子育ては24時間だから大変だけど、子どもはほんとうにいい子。