R99

「ボン、ゴレ」

それは一つの銃声によって
遮られた、声
でも、確かに俺に届いた声
走る痛みも構わず、両手に炎を灯して
その銃声を発された方へ走り行く







「・・・・大丈夫、か、ボンゴレ」

熱されたように熱い腹部を押さえながら、崩れ落ちる俺を
抱きとめるスパナ
抱きとめたとき、かけられた声は少し震えているように聞こえた

「・・・うん、大丈夫、これぐらい平気。俺より、スパナの方が、大丈夫、？」

なんて、強がり言ってみたものの、ドクドクと流れる俺の命達は
止まる事を知らない
徐々に飛んでいきそうな意識をなんとか繋ぎ止めて
スパナの顔を、見る
僅かに開かれた爬虫類のような瞳は珍しく揺れていて
でも、瞳以外はいつもと変わらぬ表情
それでも構わなかった
珍しく動揺しているスパナの顔が見れたから

「ウチより、ボンゴレの方が、血、出てる」

止血しようとしてるのか、片手を傷口に当てて、流れる命をとめようとしてくれて

「大丈夫、だから、　さ」

ちょっと、眠らせて。すごく、眠いんだ
苦笑い浮かべてそう頼めば、ぎゅ、と強く抱きしめられた

「・・・駄目だ、起きてて」

震える声。抱きしめられてるから、その顔は見えない
涙も流れてないだろう、表情は瞳以外変わってないだろう
それでも、泣いているように思えて
抱き返しては、その背中を優しく撫でてやる

「大丈夫だよ、すぐ、起きるから」

確信は無い。でも、安心させなくてはいけないと思ったから
気づけば俺が泣いていた
ボロボロ、と落ちる涙はスパナの服を濡らしていって

「・・・起きなかったら、モスカで起こしに来るから」

そういって、より強く抱きしめるスパナ

「・・・うん、起こしに、来て」

ゆっくり、暗闇に侵食されていく意識の中でそう返せば、
俺は意識を手放した
落ちていく意識の中、確かに感じられていた温もり
それも、もう、消えていって












（起こしに来て、）
（そして言って、）
（おはよう、って）

ちょびっと改装
ども、最近だるだるなひふみです
（´・ω・｀）ﾀﾞﾙｰｲ
いいスパツナ、ムクツナネタが降臨しません、どしよ。
取り敢えず爽やかに病んでる骸さんが書きたい。
きらっきらした笑顔で綱吉君の首絞めるんですよ、ああもう末期だ＼(^O^)／

オハヨウごぜぇます。
ひふみです
インフルエンザかかってるもんですから、だるくてダルくてしかたありませーん。


感染列島見たい。そんで、未知のウィルスに感染しちゃった綱吉君と綱吉君の為に抗ウィルス剤開発するスパナさんとウィルスばら蒔いて綱吉君手にいれようとする骸の話が書きたい。
感染列島、というより血の月曜日みたいな話になっちゃったよ。
あ、ひぐらしでもいけるぜ、雛見沢症候群でヤンデレになった綱吉君をスパナが助けようとするんだけど駄目で、学校の屋上でグローブと工具で戦ってようやく綱吉君を助ける以下略
あの鉈とバットの戦い好きだー（´∀｀）
それか逆に、Ｋの立場を綱吉君にして疑心暗鬼になっちゃってスパナと骸をフルボッコしちゃう。くらうどの立場はリボーンで（・∀・）
でもそんなに文章力ないから無理やん（´д｀）

じゃらりと無機質な金属音
両手首の手錠から壁へ繋がれた鎖
それは、俺を逃がさないための鎖
冷たい床、冷たい壁
転がる何かの部品すら冷たくて
何もかもが凍り付いたような、檻
檻なんて、平凡な世界に生きていた俺にはどういうものか分からなかった
これが檻、これが此方の世界
痛い程に知ってしまえば、自然と生まれる恐怖
冷たさと恐怖、混ざって、混ざって



「ボンゴレ」


混濁し始めた意識を低い声が引き上げる
ゆっくりその低い声の持ち主の方を見る
不思議と、その低い声を聞くと温かくなる
体温は変わらない
体の中の、何かが温かくなる。


「スパナ、おかえり」


今できる、精一杯の笑みを浮かべて、おかえりなさい。
そうすればスパナも笑みを返してくれるから。


「良い子だったか、ボンゴレ」


スパナはそう問いかけてから俺を抱き締めてベッドに寝かせてくれる
俺は指一本、まともに動かせないから


「うん、言われた通りに、此処にいた」


逃げないで。
いつか、スパナにそう言われて以来、俺はこの檻の部屋にいる
逃げない、逃げられない
俺の返事に満足したスパナは、服のポケットから銀色の箱を取り出して、その中から注射器を出した


「良い子にしてたご褒美だ、ボンゴレ」


そう嬉しそうに言って、俺の腕に注射器の針を刺す
さして俺は驚かない。既に何個かある注射の痕に、また一つ増えただけだから
注射器の中身、その液体が体内へ入ってしまえば、あとに訪れるのは浮遊感と快楽と、吐き気











こうふくなゆめをみせて

今だけは、恐怖を忘れさせて、













(にがさないよ、つなよし)

混濁する意識の中で、ダレかが囁いた

ハジメマシテー、
壱弐参と申します
漢字表記めんどいんでひふみでいきます、はい。



ノリと勢いとその他、愛なんかで出来てるサイトですが、皆様宜しくお願いします。





因みに、サイト名の「R99」はR指定の方の意味ではなく、原因不明の死亡の事を言うらしいですよ。