皆さん、おはよう御座います
昨夜の暴風雨警報中の深夜、私の大好きな監督Francois Ozonの、
を漸く観る事が出来ました。
81分と短い
作品ですが、その81分の間に全てが綺麗に収められていて、最初から最後まで観入ってしまいました。
今作がR15の作品になりますので、追記では15歳未満の方や同性愛作品が苦手な方、またそう言ったR15な話が苦手な方は御遠慮下さい。
パリに暮らす31歳のロマンは、売れっ子の写真家だったが、ある日、癌で余命3ヶ月と診断されてしまう。
ロマンは自らの運命を受け入れ、死と向き合っていく。
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割と最初の段階で主人公が倒れ、そして癌だと診断された事に驚きを隠せませんでした。
因みに本作では、Ozon自身を主人公に投影しているとあって、これまでの作品とは違う切迫感や緊張感が充満しています。
只、Ozonらしいセックスの描写は生々しく描かれていましたので、「同性愛を扱う映画なら、BROKEBACK MOUNTAINやMy Own Private Idaho観てるから平気!」なんて思っている方には観て欲しくないですね。
モザイク処理はしていますが、セックス自体は本当に生々しく描かれているので、正直、駄目な方沢山いらっしゃると思うのでオススメ出来ません。
でも、私の個人的な意見としましては、嫌な感じはしませんでしたし(Ozonですのでね)、寧ろ目を逸らさずに観た位ですので、自分は大丈夫!と言う方は、是非。
本当は、セックスシーンの話なんかせずにオススメしたい作品なんですが、今まで私がBLOGでオススメして来た同性愛を扱う作品に比べると生々しさが違うので、一応注意書き程度に。
然し、今回主人公のロマン役を演じたMelvil Poupaudは凄いセクシーな俳優さんだな、と思いました。
役の為に体重を落とし、派手な演技はせず控えめで内に何かを秘めてる、そんな演技だからなのか所作がとてもセクシーに感じました。
でも、癌になってしまった事を家族は疎か、恋人にも隠して自分から突き放してしまう、そんなシーンが観ていて辛かったです。
瞳の奥に秘めた悲しげなその瞳を観る度に、胸が押し潰されそうな気持ちになりました。
ラストは、綺麗な終わり方なんですがエンドロールのバックで流れる波の音に、心が締め付けられました。
内容は違うんですが、
を観た後と同じ様な気持ちになりましたね。
エンドロールが流れている間に、暫く放心状態な感じで。
後私的に、おばあちゃんにだけ自分の病気を告げに行くシーンが好きです。
有りの侭の孫を受け止めてくれる、優しいおばあちゃん。
ロマンが何故、おばあちゃんにだけ自分の病気の事を伝えたのか、其れは「自分と似てるから」「もうすぐ死ぬから」だそうです。
そんな言葉に笑って返すおばあちゃんと、笑うロマン。
ロマンと家族(両親と姉)との関係は余り円満じゃなく、ギクシャクして喧嘩もするのに対して、亡くなったおじいさんを忘れずに、息子夫婦と別に暮らすおばあちゃんとロマンの関係は、本当に羨ましい位に仲が良くて、ロマンの心休まる場所は、自分で突き放してしまった恋人の下と、此処しかないんだと思ったら、悲しくなりました。
Ozonの他作品と比べると(と言っても全て観た訳じゃないですが)、やっぱり系統と言うか毛色と言うか…今までと違う作品ですが、今の所一番好きな作品です。
Francois Ozonの作品を観たい!って方には是非ともオススメしたいのですが、上でも書いた通り生々しいセックスシーンがあるので何とも…其れに、三人でってのも在りましたからね、10代の子にはオススメし難いです。
でも、良い作品だから15歳未満の方以外には、観て頂きたいと言うこの心の葛藤。
もし観られるのであれば、お一人での観覧を推奨します。
詩の様に流れるこの作品の美しさは、とても素晴らしいと感じましたxoxo
そう言えば、割と冒頭のシーンに出て来たロマンと同じ職種の日本人(なのかはサングラスかけてたので最中じゃないんですが)の存在の無駄さ(笑)
ロマンが日本に行くかどうかとか在りましたが、あれって別になくても良かったんじゃないか、と思ってしまいました。
前々からフランソワ・オゾン監督の作品が気になっていて、中でも『ぼくを葬る』がいちばん見たかったんですがJIROさんのレビューを読んでますます見たくなりました!でもそういうシーンが大丈夫なようなそうじゃないようなビミョーな感じなので、心構えしつつ見たいと思います。
レビューを書いてくれて、ありがとうございました。
ひばなさん>>
お久しぶりです( ^o^)
そうだったんですね!Francois Ozon良いですよ!
ただ、Ozonの作品って割と生々しいシーンが多かったりするので、観る際は注意と言いますか、心構えが必要だと思うんですよね…。
私は結構大丈夫なんですが、やっぱり苦手な方もいらっしゃると思うので、ひばなさんも観られる際はお気を付け下さい(笑)
何とも嬉しいお言葉、有り難う御座います(●^ω^●)