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魔王と勇士は久し振り
西の地に向かう道中。
「おやおや、珍しい人に会ったものだ」
「ニクス……!」
「ふふ、久し振りですね。カレル」
魔王と呼ばれるようになってからも、この人物の柔らかな口調と物腰は相変わらずだ。
久方ぶりに顔を合わせた黒衣の魔術師を眺めて、カレルはそう思った。
「お前も例の妖魔にか」
「ええ、まあ。
ですが貴方が行くなら、私が向かう必要はないかもしれませんね。
メレディアに戻ってお茶でも飲んでいようか」
「いや、待て待て!」
魔術師はやって来た方角へ今にも引き返そうとしている。
カレルは慌てた。
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2018年5月(6)
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