話題:SS/赤也



「好きです!付き合って下さい!!」

屋上でそう叫んだのは二年の切原赤也で、彼の前には三年で仁王の幼馴染みである少女が一人立っていた。

赤也は緊張してるのか両肩が上がっていて、でも決意した瞳は不安になりながらも燃えている。

彼女はしばらく彼を見つめて、徐に口を開いた。

「赤也君は私が好きだったんだね、知らなかったわ。」
「き、気付かれないように頑張ってましたから…」
「そっか。」

そこで一旦会話を切り、彼女が微笑む。

「私が好き?」
「好きっす!」

「甘えさせてくれる?」
「勿論っす!」

「我が儘いっぱい聞いてくれる?」
「聞くっす!」

「ペットになってくれる?」
「なるっす!!

………え。」



そこまで反射的に答えていた赤也は聞こえた単語に固まる。そんな彼を見つめていた彼女は、ゆっくりと笑みを深めた。

「これから宜しくね?私のペット君。」





《ペットになってくれる?》
《なるっす!!》
《ペットになってくれる?》
《なるっす!!》
《ペットになってくれる?》
《なるっす!!》

「なんじゃその着音は…」
「ふふ、面白いでしょ?最近のスマホは便利で助かっちゃうわ。」
「へぇ、いいねそれ。俺に送ってよ。」
「あら幸村君、いいわよ勿論。」
「じゃ俺も一応もらっとこうかのぅ」
「あ、俺にもくれよぃ。それで赤也弄るわ!」
「ならみんなに送ってあげる。」





「ん?なんだこれは…」
「どうした弦一郎。」
「どうやらメールが入ってるようなのだが…」
「なんだ、まだ操作できないのか。」
「あ、じゃ俺がやるっす。副部長携帯かして下さいー」
「む‥頼む。」
「んーと‥あ、先輩からだ…なんか送って来てるっすね。」

ピコピコ、ピ。

《ペットになってくれる?》
《なるっす!!》
《ペットになってくれる?》
《なるっす!!》
《ペットになってくれる?》
《なるっす!!》
《ペットになってくれる?》
《なるっす!!》

「!ッえぇ!!?」
「ほぅ、これはお前の告白シーンの一部を加工しているな。」
「なななななっ!こ、告白だと!?しかもなんだこれは!!ぺぺぺッペットになるだと??!!!」
「しかも全員に一斉送信している。明日からからかわれる確率92%。」

「うわぁぁぁあッ!!」





▼ ▼ ▼

楽しかった!ww

単純で大して盛り上りもないですが私個人は楽しかったので良しとしましょう\(^o^)/

後半会話オンリーとか(笑)

ジャッカルはやぎゅー出してあげれんでごめんよorz