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従者組

赤髪の白雪姫/ミツヒデ・木々・オビ

イタズラなkiss

街へと買い出しに行っていたオビが予定より遅い時間で帰ってきた。

外にいたミツヒデと木々は大きな紙袋を持って手を振っていいるオビに呆れた。

「オビ、遅いぞ!」

「すみません〜。街で面白い話があって、盛り上がってたんですよ〜!」

「ふーん」

「そんな興味なさそうな顔しないでくださいよ〜!
なんと今日!キスの日なんですって!今日!」

「キッ…!?!?お前はっ!」

「(興味なしの顔)」

呆れるミツヒデと興味なさそうな木々をよそに、オビは楽しそうに先ほどまで盛り上がっていたであろう内容を告げる。
ちなみに、明日は恋文の日らしいです!なんて付け加えながら。

「あっれ〜?旦那ー!顔!赤いですよ〜?
木々嬢は相変わらずドライですね…」

「まぁね。それよりオビ、ゼンが呼んでたよ」

「げっ」

「遅かったからな…。あ。オビ、ゼンにはその話するなよ!」

「へーい。わかってますって〜。今、お嬢さんいないですからね〜」

「そういう事じゃない!」

「荷物はあっちに置いといて」

「了解です〜。じゃあ行ってきますね〜」

「おいっ」


オビが背を向けて歩き始めると木々はちらっとミツヒデを見る。
呆れているのか顔を手のひらで覆っていた。
もう一度オビの方を見て、キスの日、とやらの話を心の中で呟き、薄く笑みを作る。

「ミツヒデ」

「…なん…!?!?!?」

呼び声にこちらに顔を向けたミツヒデの襟を掴み、ぐいっと自分の方へと引く。
そして触れるだけのキスをして、目が合ったのを確認してにっ、と笑いながら手を話した。


「…………き…木々!!!!!」

「んお!?旦那どうか…あれ?さっきより顔赤いですよ!?はっ…まさか…」

「ミツヒデの恥ずかしい話思い出して教えただけ」

ミツヒデの大声に先を歩いていたオビは振り返る。
そこには顔を真っ赤にしてほうけているミツヒデと、しれっといつも通りの表情でこちらに向かってくる木々。

顔を赤くしているミツヒデ見て木々とキスをしたのかと思ったが、木々はいつも通りの表情を見て、それはないか、とオビは近づいてくる木々嬢に「俺にも旦那の恥ずかしい話教えてくださいよ〜」と声を掛けた。

その話にちらっとミツヒデを見た木々はオビの方を向き、いいわよ。と答える。

「ミツヒデにき…「木々!!!」ダメみたいだね」

「あちゃー。残念ですね〜。
そういえば、木々嬢、少し機嫌いいですね、そんなに旦那に効果的だったんですか?」


「まぁね。先に行ってる」


悪戯の成功に機嫌のいい木々はオビにも軽く笑顔を見せながらゼンの元へと向かった。


「おお〜。
本当、何があったんですか?旦那」

「聞くな…」


ゆっくりとオビの方へと歩いてきたミツヒデに問うと、再び顔を手のひらで覆いながら歩き出した。





赤髪の白雪姫/ミツ木々
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