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※R18


いつも提案は唐突なのだが、

「十代、したいんだけど」

まぁ、そんなもんじゃないかな、と、ぼんやり思うことしかない訳であって。










プラトニック・ラヴ










いーけど、と十代は気だるげに呟く。
乗り気でないように見えるのも比較的通常運転である。
俺のとなりでごろごろデッキをいじっていた十代は、でもさ、と、俺に見向きもせずに

「明日、俺1限からだわ」

ヒーローと真っ直ぐに向き合っている。
ひくっ、と自分の頬が痙攣するのを感じた。
内心、しまった、と思った。
自分が言い出した以上、ほぼ100%やることになる。しかも十代は明日の1限。
これはこいつにとって好機でしかない。
それは、実質的な『俺今回上だから』宣言に他ならないのであって、

「やるんだよな、ヨハン?」

いつもは可愛い顔して、こういうときはとんだ悪魔だ。心底そう思う。










身体中を虫が這いずり回ってる。
「……はっ……」
はっきりいえばあまり気持ちいいとは言えない。
ぞわぞわと体の奥から悪寒がわいてくる。
十代は俺が指が弱い、と知っている。しかも左の薬指が、特に。
さも楽しげに俺の左手(特に薬指)に舌を這わせた。そんな十代と目が合う。嫌な笑いだ。ちくしょう覚えてろ。(ちなみに十代は右耳の耳骨が弱い)

まるで見透かしたように、十代が歯を立てた。

「いっ!」

更に悪寒が強くなる。ぞわりとした感覚は瞬く間に全身に波及して、どんどん思考が蝕まれていく。
荒く息をする俺を横目で見つつ、十代は自分の指を丹念に舐め始めた。ゆっくり、ねっとりと。俗に言う「いやらしく」。
俺はその光景が好きだ。
十代の細い、きれいな指が、うっすらと透明な膜を纏っていく。
その、ひどく艶かしい、光景が。


いくぞー、と暢気な声が聞こえる。まるで授業に行くときのような調子で。
ぐに、と侵入した指。
その長くて細い、さっき妖艶に光っていた十代の指が、俺の感覚を支配しようとしている。

「ぁ…う」

それだけでぞくぞくと五感が研ぎ澄まされる。いやに十代を意識してしまう。
大体何年もこういったことを続けているのだから、十代も俺を煽ろうと、やたら一ヶ所を引っ掻いてきた。
俺たちはあまり声は出さない方だが、流石にこの辺りで我慢できなくなってくる。
「…ぐ、ぁ、」

もういいから、と俺は薄く口を開ける。
一瞬ライオンみたいに目をほそめて、十代は唇を重ねてくる。噛みつくような、息も儘ならないそれ。
唇が離れて、ようやっと息ができる、と思った途端、

「あ゛ぃっ…ぁあ゛!」

ぐずり、と何かが侵入してきた。
この状況下で何か、何て
言わなくても分かる。
俺はその質量に呻いた。

まぁ大体この辺で意識が飛ぶ。
俺はよく保ってる方だ、と思う。



元々あまり手を繋がなかった。
キスをすることも少なかったし、体を重ねることへの別段抵抗も、まして上か下かの拘りもなかった。
好き、がlikeなのかloveなのかよく解らなかったし
(多分loveなのだろうけど)、別にそんなもんだろう、と曖昧に思っていた。

ただ例えば、俺は十代が耳が弱いことを知っていて、十代は俺が左薬指が弱いことを知っていて、
(二人だけの秘密、ということがあればいい)


つまりこれは

 exciting ×
 interesting ×


プラトニック・ラヴ!


(性愛でも友愛でもない僕らの精神的愛情観)

シャークさん独白

・女々しいシャークさん14歳
・捏造てんこ盛り

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十→ヨハ


・ヨハンさんに執着する二十代さん
・ヨハンさんはノンケです
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アニバサネタバレ


海が逆再生を始める。
数分前まで干上がった土を晒していた現実を、虚構だったと言わんばかりに青が洗いざらい押し流す。
木片ははらはらと木の葉の様に浮くだけだ。いずれ呑み込まれてしまうのだろう。

「此で安芸は安寧だ」

豊臣は盟約は必ず守るよ。と、隣の細身の男は微笑む。
その口角に僅かについた血を、鋭利な双眸は見逃さなかった。
一瞬目を細める。しかし興味を無くしたかように再び海に目をやった。
荒々しくのたうち回っていた波は、静かに揺蕩う。


なんと愚かなことか。
分を弁えず、ひた走った末路が此の様だ。
我が物顔でのさばったこの瀬戸内の海に、逆に支配されようとは。


なんと、愚かな、


たかが、少し名の知れた武将が一人、この戦乱の世に埋没しただけ。
それだけのことだ。


海は揺蕩うことすら止めた。
波間も鏡面の様に押し黙る。
こうして海の逆再生は終わり、変わらない日輪の光を反射する。


なのに何故、己の逆再生は止まらない。
何故波は荒々しさを失わない。
どうして何時までも、木片は漂い続けるのだ。

瀬戸内は平穏を奪還しても、自らにある海の波に溺れてしまっては意味がない。

氷の面が一筋溶ける。
頬を伝ったそれに、本人は気付くか、否か。







全て総て欠き消えた。
あの眼差しも
あの声音も
あの感触も
残り香さえ呑み込まれた


静寂。
波の音さえ空気を震わすに至らない。







生命逆再生











そして、声無き絶叫を一つ

南涼

・甘い
・というか発展途上で煮え切らない

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プロフィール
マレモロさんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 9月14日
血液型 O型
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