話題:創作世界披露会及び創作メモ帳



カタカタカタカタ…


映写機の光が壁にかかった白い布に当たる。

明かりがパッと消える。

映写機の光の筋は、部屋に舞う細かい埃を照らし、白い布に光が広がった。

B

A

@






ミーン…ミーン…

暑い暑い夏。
白い太陽は白い砂を照らしている。
周りは真っ白。
ただあるのは、

黒い家

黒い家…正確には焦げた家。

焦げた家は辛うじて骨組みだけ残っている。

梁には、風鈴が一つ結わえつけられており、風にぶらぶら揺れ、チリンチリン…と涼しい声で歌っている。

かつて階段だったであろう段には、金魚鉢が一つ。

一匹の金魚はヒラヒラと水の中を踊る。






「その金魚、だーれの?」






かつて玄関だった所に立っている少女は、私に向かって話している。


「梅ちゃん…」







ゆらゆら揺れる金魚の尻尾。

ヒラヒラ揺れるあの子の振袖。

風に歌う風鈴。





金魚の夢







夏ぐらいに考えた作品。
でも、後を考えてないカオスな作品です(笑)
いつか考えられたらいいなぁ…(遠い目)