スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

夢 を 売 る 少 女

あらゆる物事のなかで
いちばん悲しいことは、
個人のことなどおかまいなしに
世界が動いていることだ。

 

もし誰かが恋人と別れたら、
世界は彼のために
動くのをやめるべきだ。

もし誰かがこの世から消えたら、
世界は動くのをやめるべきだ。


しかし 実際には、
決してそんなことは
起こらない。

君を忘れたりしない




君にある物語を話そう


1人の貧しく
小さな少年の話
少年は千個の笑顔を持つ
小さな少女に出会った
彼は彼女の笑顔
一つ一つに名前を付けた
彼の部屋は彼女の写真で
いっぱいになった
けれど少女は去ってしまった
千個の笑顔だけ残して

少年はさよならの直前まで
少女をしっかり抱きしめた
そして彼が囁いた言葉

『君を忘れたりしない
 怒ってもいないよ
 けどもう会えなくなるなんて
 思いもしなかった
 後悔することはない
 寂しいけれど
 今は我慢できるよ
 君がたくさんの笑い方を
 僕に教えてくれたから』

それから12年経ったある日
彼の23歳の誕生日の前日だった
1人の女の子を撃ち殺し
彼のつまらない日々は
終わってしまった
彼は小さなコンクリートの
檻の中で残された生涯を呪った
辺りを見回したが
彼の手には
何も残されていなかった

彼はさよならの直前まで
自身の体を
しっかり抱きしめた
そして彼が囁いた言葉

『君を忘れたりしない
 怒ってもいないよ
 けどもう会えなくなるなんて
 思いもしなかった
 後悔することはない
 寂しいけれど
 今は我慢できるよ
 君がたくさんの笑い方を
 僕に教えてくれたから』

彼は十字架の前で
自身の体を
しっかり抱きしめた
そして彼が囁いた言葉

『君を忘れたりしない
 怒ってもいないよ
 けどもう会えなくなるなんて
 思いもしなかった
 後悔することはない
 寂しいけれど
 今は我慢できるよ
 君がたくさんの笑い方を
 僕に教えてくれたから』


《だからさ、僕は平気だよ》
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2024年05月 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
アーカイブ
カテゴリー