12/8 16:39
また随分と・・・

高度な治療までは行かず、通院期間も10か月程だったけれども、その期間も授からない期間も本当につらい時間だった。
一番ひどかった時、初めてけんちゃんに泣きわめいたりして、自分でもびっくりした。
不妊治療中は自分という人間がどんどん嫌なやつになっていくのがわかってそれもつらくて、マタニティマークをみるだけで、あぁ、私はこんなキーホルダー一つつけることができないのか、けんちゃんをお父さんにしてあげたいという願いもかなえられない人間なのか。
と、酷く悲しい気持ちがよくわきあがってきました。
仕事との両立も難しかったし。

同時に結婚してすぐ子供ができた人を妬んだりも珍しいことではありませんでした。
そして、そのたびに、自分が不妊であることを自覚させられてつらかった。

不妊てほんと年齢関係なくて、20代前半でもできないもんはできないし、40代でもできる人はできるしで、周りからおこさんは?と聞かれるたびうるせぇな。と思いながら笑顔でまだなんです。と答えるのも煩わしかった。

それに私は仕事の関係で、会社でお子さんを授かった人の手続きをすべて行っていたから、それも余計つらかった。
そこそこ人のいる会社だから毎月のようにそんな話がくる時期もあって、でも、その度に笑顔で「本当におめでとうございます。これから不安なことがあると思いますが、サポートするのでなんでも聞いてくださいね。お手続きでわからないことがあったらすぐに連絡くださいね」って、そういうの。

今でも思う。
私すごい頑張っていたなって(笑
どんだけつらかったか、誰にもわからせないよ。

そんな期間があったり、化学的流産もしたりしていたので、陽性反応がでた当初は全然喜べませんでした。
また、流れちゃうかも。とか病院でちゃんと確認できても私の体じゃだめになっちゃうかも。
と毎日思って、検診が一か月に一回だけど、検診前はいつもエコーでみて動かなくなっていたらどうしよう。
と不安で不安で正直素直に喜べる人がうらやましいな。とずっと思っていたし、
マタニティマークもおなかが大きくなってくるまでつけられなかった。

自分がマタニティマークをみて、辛かった時期があるから、もしかしたら誰かに同じ思いをさせてしまうかもしれない、と思うとどうしてもだめだった。
幸いなことに通勤時間はそんなにかからないし、電車でも気分が悪くなれば降りたりして対応していたから、マタニティマークをつけなくても困ることもなかったし。
今はもうおなかが目立ってきたし、貧血や息切れがひどいからいつ倒れても大丈夫なようにつけているけれども、こんなこといったらまた性格悪いけど、マタニティマークを喜んでつけられる人が今でもいいな。と思っている。
きっと私みたいなこと全く考えないんだろうな。って(笑
仕方ないことだけどね〜。

会社でも結構不妊治療をしていたり、授からなくてなやんでいる人が多くて、そんな人たちと話していると本当に、この気持ちって不妊にならなきゃ絶対に絶対にわからないよね。
と、必ず言い合っています。

でも、これって別に不妊だけじゃないんだけどね。
何事も経験したことのない人にはその人の気持ちなんてわかるはずないもん。
私だって、大きな病気をしたり障害があったりする人の気持ちを理解することなんてできないから。

それに不妊治療をして授かったからって、してなくて生んだ人と愛情の大きさが違うとも思っていない。
今でも綺麗な気持ちでいられない時があるけれど、それも別に悪くない。
不妊じゃないほうがそりゃあいいに決まっているけれど、でも、不妊治療中に何度も本当に子どもが欲しいのかとか、自分はどうしたいかを考えた。
けんちゃんと何度も話し合った。
その時間は決して無駄じゃないから、今はとにかく、
お腹の生き物が元気に生まれてきてくれたらいいなぁ。
と、ただそれだけを思います。




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