その昔、ごく一部の裕福な人々のものだったかにも、今やちょっと奮発すれば手の届く時代です。
お手軽な通販でかにを注文することが出来るのは、うれしい限りですが、期待したほど美味しくなかったり、契約自体に不満を持つ人からの苦情が相次ぐようになったのです。
ほとんどの不満は品質に関するものですが、中には業者の姿勢を疑いたくなることもあります。
よからぬ業者にひっかかり、損な取引を避けて、安心してかにを楽しむには、周りの評判や実際に食べてみた人の感想など、具体的で信用できる情報を頼りに探せばきっといいお店に出会えるはずです。
SNSに登録している人なら、そちらの方から攻めてみるのも手です。
思いもよらない収穫があるかもしれませんよ。
蒸して食べても、点心の具にしても上海ガニと言えば、主役級の存在感で、かにの中でも、世界にその名を知られています。
チュウゴクモズクガニという名の通り、中国原産でかなり広く分布しています。
雑食で、何でも食するので、外来種として持ち込まれた場合、生態系が変わってしまいます。
放置すると拡散の可能性が大きいので、上海ガニの生体や卵が取引されないよう制限をかけている国もあります。
かにをお歳暮にしよう、と考えた方、お店には内緒の注意点があります。
何のことかと思うでしょうが、贈るかにを決める際、手間を惜しんで店側に選ばせてしまうのはいけません。
どれを選んで良いかわからないからでしょうが、お店の人に全面的に選択を任せてしまうと、鮮度が今ひとつのかにや、一見わからない傷のあるかにを贈ってしまったら大変です。
お歳暮のかにには特に念を入れて、お店が信頼できるところか、もう一度考えてください。
いよいよシーズン到来! 蟹が美味しい季節です。
至高の蟹に舌鼓を打つべく、休暇をとってはるばる北海道を訪れるのが、毎年この時期の習慣です。
私が毎年必ず足を運ぶのは、旧知の知り合いが経営する、道南は函館の蟹専門店です。
地元の人にも人気のお店です。
その店では、旬の蟹を活かした様々な料理を振舞っています。
私が北海道に行く主な目的がそのお店だといっても過言ではありません。
蟹の品種も様々ですが、通好みの蟹の一つとしてよく名前が聞かれるのが、花咲蟹です。
根室の地名「花咲」を冠した名前の通り、北海道本島の最東端、根室の花咲で主に獲れる蟹で、コクのある上品な味わいは海老に似ているとも言われます。
特徴と言えば硬い殻やトゲの多さ。
しかし、身肉には柔らかさもあって味は絶品と言われ、タラバガニよりやや小さいとはいえ、大型で身のたっぷり詰まった蟹です。
夏には早くも旬を迎え、秋頃まで美味しいと言われます。
幻の蟹と言われるほど希少度の高い蟹です。