それなりに面白かつた。

町田啓太は可愛いし、瀬川亮は逞しいし。

幟を持つて現れた仲間由紀恵に町田啓太が
「あんた、可笑しいよ」
と言つて、それを見た高橋長英が
「それだ!」
と言ふ、『夢で逢えたら』のコントみたいな展開を期待してしまつた(笑)。

最後の巨匠の言はれる映画監督が初めてテレビドラマを演出するのに、調整室でモニター越しに撮影の指示を行ふなんてあり得ない。さういふ監督ならカメラの横で直に演技を見ながら演出するもんだらう。

俳優が演技してゐるその場に監督が臨んでゐないと、撮影現場は、緊張感のないものになつてしまふ。もしかして、このドラマ自体さういふ緊張感のない現場で撮影されてゐるのだらうか。

幾ら劇中劇とは言へ、
「部屋の主を“愛”してゐるといふ設定の出前持ちが部屋を出るときに挨拶もせずに後ろ手でドアを閉めて去つていく」
といふのはどうなのよ。

瀬川亮は、浮気をしてゐるやうだ。あんな妻ではさもありなむといつたところだが、さて。

話題:ドラマ