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廃マンション

 夜遅くに。

 自転車に跨った俺たちは新しい街並みを眺めた。


 方向音痴の極みだった俺は、専ら前を走る友人の後を着いていくだけだった。

 すると、煌びやかな街並みを逸れた左手に、薄暗い建物が現れた。

 嫌でも悪寒がするその廃マンション。

 立ち入り禁止を無言で示す錆びた古いチェーン。

 数秒でその場を過ぎたが、俺の脳にはその風貌が強く残った。


 4月から幽霊屋敷(自宅)を離れた。不謹慎な話かもしれないが、退屈でしょうがない。
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