あまりにも唐突に でも必ず来るであろう時が

僕のまわりの空気を縛りつけ 僕さえもがんじがらめにする

来ることを知っていても逃れられない 今逃れることが出来ても必ずやってくる

空気は重たく 時はひっそりと

見えていた物は形なく 見えない物はさらに形なく

これまでが夢なのか それとも現実か

これは夢なのか それとも現実か

形ある物は形をなくし 形ない物はさらにまどろむ

あまりにも脆い時間の中の 全ての出来事を

なす術もなく ただ受け止めるだけ

誰にぶつけられる訳でもない 誰かにぶつけられる訳でもない

怒りと落胆 平静と混乱

ただなす術もなく ・・・・・・・・・

                              1988 Aug


話題:散文