いつからだろうか、バレンタインがただの日常になったのは。
あれは小学校の頃、好きな男子のために友達の家でチョコを作った。
板チョコを溶かして、型に入れて、チョコペンやカラフルチョコで飾り付けた、とっても簡単なものだったけど、作りながらもドキドキの気持ちは止まらなくて、少女漫画にあるような一大ラブイベント、特別な日だった。
お返しはキャンディーで、彼のお母さんが家までわざわざ届けてくれたっけ。
あれは中学校の頃、両想いだけど付き合ってはいない関係の彼に、作る時間がなくて買いチョコだったけど、それだけじゃ自分的に納得がいかず、スポーツグッズをおまけでつけて、家まで渡しに行った。
その道中、たまたま彼に出会って、「はい」って可愛くも何ともない渡し方をしたっけ。
お返しはクッキーとチョコの詰め合わせ。
たぶん、直接貰ったはず。
あれは高校の頃、バレンタインコーナーでいろいろ悩んでラッピングやらキットやらを購入して、お母さんに手伝ってもらいながら作った。
沢山あげて沢山貰って、太ったっけ。
ガトーショコラとか、トリュフとか、みんなクオリティ高くてただただ感心した。
あれは大学の頃、バレンタイン特設会場に出向いて試食してみたり、お父さんと自分用にちょっと高級チョコを奮発してみたりしたっけ。
憧れのGODIVA
そして社会人になって。
職場に手作りのチョコを持ってきて下さる方に大感謝し、それで糖分パワーを頂いております。
あぁ、本来のバレンタインを楽しめる日はいつぞや