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お知らせパート2


やはり、どうしても完結させたく、新しくホムペを作りました。

id31.fm-p.jp

リスク回避のため、ひとつにしてますが、ブックは別に作り離して書きます。
前の作品の最後になってる文章をコピペしたところできたので、希望を見出しました。
どうやっても入れないのなら、この手で行こう!と。

遅くなりましたが、完結までもうしばらくお付き合いいただけると幸い至極です。
よろしくお願いしますm(_ _)m

緊急のお知らせ

このメッセージに、たどり着いたあるいは読んでいる人はいるのだろうか...

19日にガラケーからiPhoneに機種変更したら、フォレストに入れなくなりました。
事前にメモしておいたID,パスワードを入れても弾かれ、過去使ってたものを入力したり...
出来る限りの手を尽くしましたが、残念ながら(-。-;

これからも、継続してログインする努力はします。

それでも駄目なら、非常に無念ではありますが、これ以上の更新は出来ないので、未完とします。

ご来訪、応援してくださった皆さまに多大なる感謝をしております。

ご愛顧ありがとうございました!!

お身体に気をつけてくださいませ。


iPhoneから送信

ご案内

電王を知った三年ほど前に書いたものです。

私はBlackを小3の時に見て仮面ライダーを知りました。

30過ぎて久々に仮面ライダー(オーズ)を見て、まだやっていたんだあと驚きました
平成仮面ライダーって言うんですね

フォーゼをリアルタイムで見ながら、電王、キバ、響鬼、ディケイド、現在はWを見ています
なぜか龍騎の主題歌だけを好きだったり、穴だらけですが…

設定←詳細確認はここでどうぞ

男前ヒロインの再起の物語です

傷だらけの特異点1

まゆこの席の後方は、いつも通り騒がしく、まゆこはイヤホン越しにそれを聞きながらカップに口を付けた。
「良い香りするね。まゆちゃん何飲んでるの?」
訊ねてきたのはウラタロスだった。
「ハーブティー」
「ハーブティー?」
「これはカモミール。飲む?」
まゆこは鞄の他に持ってきていた袋から一袋出してウラタロスに見せた。



「すごいね自分で持ってきたの?」
「うん」
「え〜なになに〜」
横入りしてきたのはリュウタロスにまゆこはにこり笑う。
「リュウタの口に合うかねえ?」
ウラタロスが手を出したので、まゆこは袋を渡した。
「ね〜まゆ、なにい?」
「ハーブティーって言う飲み物」
「それ?」
「飲んでみる?」
まゆこがカップを寄せるとリュウタロスは香りを嗅ぎ、「葉っぱ臭い。それと土っぽい臭い」と拒否した。
「そりゃあハーブは葉っぱだから。紅茶と同じ」
「ああん?まゆげがハーブティー?」
「知ってるのか?」
モモタロスに目を向けたら、ちょっとだけなと少し得意げに答えた。
「カメ、俺が飲み方を教えてやろう。まずカップに湯を注ぐ。そこにティーバッグを入れ、2分程したら飲み頃だ」
「知ってる。僕は今、香りを楽しんでたの」
まゆこは吹き出した。
「なんだあ?げじまゆげ!」
「野上の家喫茶店だろ。ウラの知識はそこからさ」
「お、俺のほうが先だぞ」
「はいはい。センパイも飲んで少し落ち着いたら?」
「いらねーや。そんな不味いもん」
モモタロスはナオミのコーヒーを啜った。
姿勢を戻したまゆこの向かいにウラタロスが座った。
「ここのコーヒーのほうが不味い」
早口での呟きに、ウラタロスは「まゆちゃんの口にはね。ま、僕はたしなみとして色んなアンテナ張ってるからね」声を抑えて言った。
ウラタロスの目にはリュウタロスにちょっかいを出され、じゃれあうモモタロスが写っていた。
「中々美味しいよ」
ウラタロスがカップに口を付ける。
「ありがとう」
そういうまゆこの表情は暗かった。
「なにか悩み事?」
「私は釣れないぞ」
「前より笑うようになったけど、今は無理しなくていいよ。それで、なにを悩んでるの?」
デコピンの手を止められ、まゆこは無理矢理作った笑顔を消して俯いた。
「少し…疲れてるだけ」
「眠れてる?」
いつの間にか車内は静まり返っていた。
「一応」
それっきり押し黙るまゆこ。
ウラタロスはカップを持ち無言で席を外した。

モモタロスとリュウタロスは首を傾げ、ウラタロスは肩をすくめた。

負けず嫌いで戦闘力もあるが、なにぶん情緒不安定で良太郎のように扱いが簡単にいかない。
中高生の時代は剣道部で発散していてなんとか保っていた精神バランスが大学で崩れたという。

戦闘時頼もしい背中が、こういう時は妙に儚くモモタロスたちには見えるのだった。

傷だらけの特異点2

デンライナーへとオーナーに連れてこられた頃のまゆこは、荒みきっていた。
無表情で挨拶の言葉も発せず、「藤堂まゆこさんでっす」オーナーが紹介したのだ。

今はすっかり定着済みの、車内の一番端の席に付き、ずっとウォークマンで曲を聞き、虚ろな瞳で砂漠の車外を見ていた。

みんなで挨拶に行っても反応が無く、オーナーに訊ねると「駅長から預かりました。彼女は特異点で、ノースライナーに乗っていました。それがあるショックで変身を拒むようになり――」
「特異点?変身すんのか!?」
全員の気持ちを代弁したのはモモタロスだった。
「ノースライナー…」
コハナが何かに気づいたように呟いき、全員の視線が向いた。
「持ち主が女性と言うのは聞いていたわ。良太郎の時代の少し未来の列車ですよね?」
「そうです」
「デンライナー以上の特異点乗せてる列車ってないような気が……」
ナオミの何気ない発言に全員がどよめき、良太郎に白羽の矢が立った。



「はじめまして。さっきも紹介したけど、改めて…。僕、野上良太郎」
「デンライナーの特異点」
俯いてウォークマンを弄りつつ、まゆこがぼそぼそ答えると、再びどよめきが起こった。
「あ、コーヒー豆積まなきゃ。重いのよね〜」
デンライナーが止まり、ナオミが出ていき、まゆこも席を立った。

暫くするとまゆこがコーヒー豆の入った大きな袋を担いで戻ってきた。
「ありがとー、まゆこさん」
「ノースで主(あるじ)でも、ここじゃあ客だから」
「そ、そんなことないよ」
モモタロスイマジンたちが頷く中、良太郎が立ち上がると、「じゃーお前が運べ良太郎」モモタロスから茶々が飛んだ。
「え、う…」
良太郎が困る中、まゆこが指差したのはキンタロスだった。
「あんただろ。見かけ倒しだったら斬るぞ」
「なにぃ?俺を弱いんいうんか!」
ずんずん進んでくるキンタロスにまゆこは怖じけもせず、袋を担いだまま立っていた。
「貸せ!ナオミどこ置くんや?」
「ここでーす」
まゆこは再び席に戻り、プラットホームの人間を見ていた。
「ありがとう」
「なにが?あれ、あんたのイマジンだろ?ちゃんと躾ろよ」
「おいおいおい。なんだその言い種!」
「モモタロス…!」
「センパイ、可愛いげないからってやり過ぎ」
「ウラタロス!」
凄むモモタロスを良太郎が、毒舌のウラタロスをコハナが止めた。
「いいさ。面倒くさくなったら、主を殺ればいい。なんなら…」
この時初めて、冷酷な笑みをモモタロスたちに向けた。
「この列車も破壊していいんだぞ?」
「はああ?やれるも、んな――」
「ちょっと、ちょっとセンパイ」
「んだよ!邪魔すんなよ!」
異変に気付き、ウラタロスがモモタロスを引っ張りまゆこから遠ざけた。オーナーの傍までやってきて話す。
「あの子ヤバイよ」
「あ?」
「色んな概念自体が飛んじゃってる。僕や最初のリュウタよりタチ悪いよ。あの子の心の中心、きっと真っ暗闇だよ」
ウラタロスがオーナーを見ると、オーナーは深く頷いた。
「特異点ということと、ショックのための行動ということで、今回処分は見送られましたが…彼女、専用パスとノースライナーを壊しています。まあノースライナーの損傷は僅なところで止められたらしいですが。専用パスの再発行には少々時間が掛かります」
「で、なんでデンライナーなんだ?」
「良太郎の運の悪さ?」
「どうでしょうかねえ?」
「くっ!この、良太郎ー!!」
「え、え、うええ!?」
モモタロスの怒りの矛先は最終的に良太郎に向いた。
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