フォルスタSSです。
フォルが騎士団に入団することにしたようです
パロディ?設定継続?どっちもいけそうで書くの楽しかったです(おい)
*attention*
・フォルスタSSです
・フォルが騎士団に入団することにしたようです。
・スターリンさんにべったりなのは、目に浮かぶ…
・気づかないフィアやルカがにぶすぎるというツッコミは無しで。
・相変わらずの星蘭妄想クオリティ
・ナハトさん、本当にすみませんでした!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
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主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
フォルスタSSです。
フォルが騎士団に入団することにしたようです
パロディ?設定継続?どっちもいけそうで書くの楽しかったです(おい)
*attention*
・フォルスタSSです
・フォルが騎士団に入団することにしたようです。
・スターリンさんにべったりなのは、目に浮かぶ…
・気づかないフィアやルカがにぶすぎるというツッコミは無しで。
・相変わらずの星蘭妄想クオリティ
・ナハトさん、本当にすみませんでした!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
任務を終えて、城に戻ってきたスターリンは、
何やら興奮した様子の少年たちとすれ違った。
騎士団で働く騎士たちより、やや幼い子供も多い。
それを見て、ふ、と息を吐く。
「試験が終わったか」
小さく呟いて、彼らの晴れやかな表情を見る。
そう、先刻まで、新人騎士の入隊試験が行われていたのだ。
とはいえ、スターリン含め一般の騎士にはあまり関係がない。
試験に関わるのは原則各部隊の部隊長であるセラと、
彼らが指名した一部のヴァーチェの騎士だけ。
書類考査と実技試験。
今日はその結果の発表まであったはずだ。
これで合格した騎士は、
ノトの騎士としてこの城に住み込みで訓練を積むことになる。
さっきすれ違った彼らは合格したのだろう。
家に帰って、此方に来るための支度をするために、一度帰るらしい。
これから、ああいった騎士たちの指導も増える。
また仕事が大変になるな、とスターリンが思ったとき。
不意に、正面から何か……基、人間が飛びついてきた。
スターリン相手にそんなことをしてくる人間は、
今まで知る中、そしてこの場所にいるであろう人間の中で、
一人しか思いつかないが……
その"ひとり"は、堂々と外の世界に出てきていい存在ではない。
警戒心を剥き出しにしつつ、スターリンは剣に手をかけた。
「うわわっ!剣はやめてっ敵じゃありませんっ」
敵であっても"敵じゃない"というのは当然なのだが……
スターリンはその声を聞いて、目を丸くした。
聞こえた声は幼いが……何処か、聞き覚えがあって。
驚いて、視線を落とせばそこに笑っているのは、見覚えのない少年だった。
鮮やかな青色の髪に、鳶色の瞳。
見たことはない。会ったことはない。それは、明言できる。
でも、何故だろう。ある"仮定"が頭をよぎった。
頭をよぎるまさか、という思い。
だから、彼をすぐに引き剥がすことが出来なかったのだろう。
「おま……」
確かめようと口を開きかけたとき。
「スターリン?何してんだ?」
聞こえたのは、彼の統率官の声。
「ルカ、フィア……試験、終わったのか」
そこにいたのは、試験官として闘技場にいたはずのルカと、
その補佐をしていたはずのフィア。
ルカはきょとん、としてスターリンと、彼に抱きついている謎の少年を見る。
"少年"を見て、ルカは何度か瞬きをした。
どうやら彼は、見覚えがあるらしい。
「おまえ、さっきの……」
「ふふ、ラフ・シルフェードです。
ルカ教官。これからよろしくお願いします」
にこにこ、と人懐っこく笑ってみせる、少年。
年は恐らく、十四、五歳だろう。
肩につくか否か位の長さの髪が風に揺れる。
ルカの隣にたっていたフィアは、彼をジッと見つめる。
スターリンはやや不安を覚えつつそのさまを見ていたが、
フィアはすぐに興味を失ったように視線を"彼"から外す。
ほんの少し、"彼"がほっとした顔をしたのが見えた。
「……変わった奴に、なつかれてるなお前」
"知り合いか?"と訊ねるフィア。
スターリンはニコニコしている彼を一瞥して、溜息を一つ。
「知らない。会ったことはねぇよ……
どっかの任務で行った街とかでならあったことがあるかもしれないけどな」
彼の返答を聞いて、くすり、と小さく笑う少年。
彼には"危機感"という言葉がないと見える。
いっそのこと小突いてやろうかと思ったが、
それより先に彼……ラフが口を開いた。
「……正解。
昔、この騎士様に会ったことあるんです。
僕、それで、前から騎士に憧れてたんですよ」
"やっと傍に来れました"と、意味ありげに言って、笑う。
スターリンは"彼"の白々しい演技に若干顔を顰めかけたが、堪える。
ルカはそんな様子を見て、にかっと笑った。
「そうか?スターリンに此奴の教育係を任せるかなぁ、懐いてるみたいだし」
「じ、冗談はやめてくれ、なのだよ……」
自分の"仮定"が真実なのだとしたら、それはある意味で困る。
ルカはくっくっと笑って"冗談だよ"といった。
「お前が教育係になってくれたら心強くはあるけど、
スターリンはただでさえ多忙だからな。
これ以上仕事を増やす気はねぇよ。
気が向いたときにでも、其奴かまってやればいい」
「構うって、言ったって……」
「酷いですねぇ、先輩。慕う後輩を無碍に扱うことはないでしょ?」
ね?と笑う、彼。
その笑みは、どう見ても"彼"のもの。
スターリンはそれを見て、小さく溜息をついた。
***
―― 此処は、スターリンの自室。
彼の前に座っているのは、先刻の新人騎士……ラフ。
「で……何をしているのだよ、フォル」
呼びなれた、堕天使の名を紡ぐスターリン。
彼の前に座っていた少年、ラフ……基、フォルは口を開いた。
「言ったじゃない。僕も騎士団に入団しようかな、って」
確かに、言っていた気はする。
ただし、それはあくまでも冗談だと、思っていて。
スターリンは溜息をついて、彼を一瞥する。
「……髪、染めたのか?」
「まさか。魔術だよ、変身魔術。
流石に性格はあんまり変えられないから、
容姿だけでもちゃんと変えようと思って。
とはいえ、髪と瞳の色を逆にしただけなんだけど。
でも……ダメだね、これ。疲れる」
苦笑して、彼は魔術を解く。
すぐに、"いつもどおり"のフォルの姿に戻った。
亜麻色の、ショートカットの髪。サファイアブルーの瞳。
着ているのは先刻渡されたのであろうノト用の黒い留め具の騎士服のためか、
本当にフィアにそっくりである。
抑制機である黒いチョーカーはすぐに身につけていたが。
首をかしげつつ、フォルはスターリンに訊ねる。
「染めた方が良かったかな?」
「……否、染めるな」
「ふふ、やっぱり書記長様は優しいね」
フォルはふぅっと息を吐くとその場に座り込んだ。
彼がこうも疲弊した様子を見せるのは、珍しい。
スターリンは少し驚いた。
「お、おい……大丈夫かよ」
「ばてちゃった、だけだよ……
あの姿のまま長い時間魔術使ったら潰れるね、僕……
これ、僕病弱設定決定じゃない?」
体力と魔力がそうそうもたないもの、と言ってフォルは苦笑する。
恐らく、容姿を保つこともそうだが、
彼の場合は自分の特殊な魔力を隠すことに苦心したのだろう。
スターリンも微弱ながら彼の魔力を体に宿しており、
それを普段は隠して生活している。
微弱であっても、少し気を抜けば容易にバレかねない魔力であることは、
スターリン自身が重々承知していて。
それを本質的にもつフォルが隠すとなると……
相当の労力と魔力を使うはずだ。
「でも、魔力ちゃんと隠しとかないとさ……
この騎士団、特殊魔力の持ち主多いし、フィアは僕の魔力に敏感だし……」
「まぁ、そうだな……
お前がもう少し、魔力の調整上手くならないと駄目なんじゃないか」
スターリンは呆れ気味にそう言う。
フォルの魔力の使い方の下手さは、よく知っている。
ついでに、物事を行う際のつめの甘さも。
いつかバレる気がして、気が気ではないが、
試験を受け、挙句合格したとなれば、今更姿を消せば怪しまれる。
それに、フォルがやるといった以上、これからも"ラフ"として、
この騎士団の騎士として、生きていくつもりなのだろう。
スターリンは少し視線を泳がせてから、言った。
「……あんまり弱いと、アークになっても草鹿とか水兎とか、
あまり任務に行かない部隊に配属されるぞ」
「あー……それは困るなぁ。書記長様とおんなじ部隊に入りたいから。
でも雪狼となると、剣術もある程度必要か……
あの騎士様に対抗出来るようにならなきゃいけないなんて、無謀だよね」
炎豹よりはましかな、と呟くように言うフォルを見て、スターリンは唖然。
「というか、本気で続けるつもりなのか、お前……」
「当然。そのために試験を受けたんだよ?
フィアにバレる、ってリスクを冒してまでね」
"冗談や遊びだったらここまでしないさ"と言って、フォルは笑う。
「そうまでして、お前は何がしたかったんだよ……」
もはや呆れるレベルだ、とスターリンが言うと、フォルはにっと、笑った。
「書記長様の傍に、居たいから。ほんの少しでも、長く、自然にね」
彼の返答に、スターリンは何度も瞬きをした。
わかりきっている返答ではあったのだが、
まさか本当に実践するとは思っていなくて。
「でも、お前ノトの扱いだろ?俺と、大して接点はないんじゃないか?」
「ノトの騎士はちゃんと訓練にさえ励めばいいんだから、
休み時間の間は君の傍にいても不思議はないんだよ?
先輩にくっついて歩く物好きな後輩騎士だって思われるだけ。
ある程度実力認められたらアークになるための試験受けられるし、
ヴァーチェにも、なれるでしょう?
そしたら、書記長様と、一緒に任務にいけるかもしれないよね」
ちゃんと僕だって試験制度を調べたんだよ、
そう言いながらフォルはスターリンに抱きつく。
その勢いに負けて、スターリンは後ろに転んだ。
「いてぇ……」
「ごめんね、書記長様」
フォルは甘えるように彼に擦り寄る。
「でもね、ほんとに僕……異国の騎士様や、フィアが羨ましかったんだ。
ずっと、ずっと……羨ましかった。
一緒にお仕事したり、一緒にご飯食べたり、したいってずっと思ってた。
それに、僕が傍にいない間に君が、他の人とおしゃべりしてるの、
此処から一人で見てるの、結構寂しかったんだからね……?」
どこまでが本気で、どこからが冗談かわからない。
けれど、青い瞳はまっすぐにスターリンを捉えている。
スターリンが答えるよりも先に、フォルはスターリンの頬にキスをして、笑った。
「疲れた……夜は、ちゃんと"フォル"として此処に帰ってくるから……
その時は、甘えさせて、ね?」
「……はぁ。もう、止めても無駄なんだろ……?
やる以上、バレないように気をつけろよな」
甘える云々はほうっておくとして、と諦めたようにスターリンが言うと、
フォルはふふっと笑って頷いた。
そして、何かを思いついたような顔をして、スターリンを見る。
「ねぇ、書記長様。今度剣術教えてよ」
「はぁ?」
「いいでしょ?可愛い"後輩"のお願い聞いてよ、先輩?」
一瞬フォルの瞳の色が揺らぎ、鳶色に変わる。
スターリンは少し顔を顰めると彼の額を小突いた。
「あんまり馬鹿なことばっかり言ってると足踏むぞ」
そんな返答をしながらも、結局付き合うことになるんだろうな、という予感。
フォルもそう思っているのか、"つまんないの"と言いつつも笑っていて。
スターリンのことを"先輩"、と呼んで慕う謎の新人騎士の噂が立つまで、
あと、少し……――?
―― Merit≧Demerit ――
(色々なリスクを冒してだって、構わない。
"ほかの人"みたいに、君の傍に堂々と居たいから)
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |