[Knightを書いたきっかけ]
もう何だったかすっかり忘れましたが、とにかく格好良い主人公が居る王道ファンタジーが書きたかったんです。最初はフィアも普通に少年にするつもりだったし、ルカとは実の兄弟にするつもりだったし、一時ルカをラスボスにしようと思ったこともあるしで、初期案のままKnightを書いていたらどうなっていたかがちょっと気になるところです。でも、今の設定で、今のストーリーで書いたからこそ完結出来たのかな、という気も。
[主人公について]
我が家の看板息娘(かんばんむすこ)ことフィア・オーフェス。格好良い女子好きの私が考えた、理想の子です。先日まで本編の修正をしていて気が付きましたが、最初期はもっとクールでドライな子、という印象でした。ルカだけでなく他の子にも当たりは強かったし、口数も少なかったし…という感じ。そんなフィアも格好良かったのですが、修正しながら「流石に極端すぎるかな」と思った結果、修正後のフィアは幾らか丸くなった気がします。
騎士になる前はごく普通の女の子。天使の子、と呼ばれる程に可愛らしい女の子でした。好きなことは歌を歌うことと花を摘むこと。母や伯母に教えてもらって刺繍や料理なんかも教わっていました。将来の夢は舞台歌手。
騎士になった今はそれを表面に出すことはありませんが、歌を歌うことは未だに好きで、たまにこっそり歌っている模様。ただし、それが幽霊騒動の原因になっていたり…
[そもそも騎士団ってどういう存在なんだろう]
この前から考えているこの議題。結論から言えば、学校兼治安維持組織育成所という感じ。
無論あの世界にも学校は存在するのですが、基本的にはそれなりに大きな家の子でないと通えません。
Knightのメインメンツで言うならばジェイド、アレク、クオン、アルあたりは通えるかもしれませんが、
フィアやルカ、シストあたりは難しいかもしれない、といった具合。
そう言う学校に行けない子たちは自分の親や、学校に通った経験のある大人に読み書きなどを教わります。
塾のようなもの、というイメージでした。
しかし騎士団では、勿論試験には合格しなければならないものの、そうした勉強を住みこみですることができます。
騎士の仕事自体が憧れの職業でもあるので、希望者は決して少なくないはず。
[Knightの裏設定]
・シストとロゼは元孤児
Twitterではしばしば語っていることでしたが、二人は実の親によって孤児院においていかれています。
原因はシストの魔力。子供にしては強い魔力を持っていたこと、子供ゆえにそれの制御が効かなかったことを恐れた実の両親がロゼもろともシストを孤児院に捨てていったのでした。
ロゼは当時の記憶がありますが、「シスちゃんを一人でおいていけない」という理由で、一緒に残ったという裏話。
・アネットは大商人の息子
本編では出てこないのですがアネットの父親は名前を出せば「あぁあの人か」ってなるような有名な商人です。
船で世界中を旅しているため滅多にイリュジアには帰ってこないのですが、アネットは父親のことが大好きです。
そしてそんな背景故に実は彼は骨董品や美術品への審美眼が確か。
センスないように見えて実はハイセンスだったりします。
まぁそれ以外の教養が残念なのであんまり役に立たなかったりしますが。
・アルは良家のお坊ちゃん
これも本編には出てこない設定ですが、アルは実はイリュジアの城下町に工房・お店を構えるそれなりに良い家のお坊ちゃんです。
本来その家を継いでいれば騎士として働く必要なんて皆無。
そもそも一人っ子なのでとても大事に大事に育てられたというのもあって、彼は非常におっとりしている…という裏設定。
何で騎士になろうとしたのか、については本編で触れています。
・フィアの好物
以前出したレシピ本にも載せている通り、ガトーショコラです。
普段公言しませんが結構な甘党なので、甘いもので釣れる時があります。
そんなフィアも可愛いかな、って。
……という感じの裏話集でした。
[前世代組について]
此処で言う"前世代組"とは、元戦闘部隊長スファル、元医療部隊長カルセ、元風隼部隊長リスタ、そして生前はカルセと一緒に草鹿に所属していたクレースのことです。
Another Storyでメインを張った四人。クレースはカルセの元恋人であり、故人です。
凄く仲良しで、未だに交流があります。無論、亡くなっているクレースを除いて、ですが。
それでも三人で一緒にクレースのお墓参りにいったりもしていますよ。
スファルは警官、カルセはフリーの医者、リスタは魔獣調査局の局員として今も頑張っています。
クレースがもし生きていたとしたら、カルセのところで看護師として…なんて未来もあったのかもしれません。
[自分の創作ギリシャ神話とのクロスオーバーについて]
とある方とのコラボをしているうちに二つの世界がくっついていた、が正解な感じです。
元々ギリシャ神話が好きで全力で暴走をかまして設定を作った「神々の宴」ですが、
その設定を活かして自作内クロスオーバーをやっています。
その上でちょっと設定を変えた神様がいたりして。
一応Knightの設定では「神話」というくくりで、神様たちの伝承や名前は知っている(ジェイドの弓はアポロンの弓、という名前ですしね)のですが、
実際の神様たちは「異世界の神」という扱いになっています。
設定画が設定なのでギャグに振り切れることも多くあるかなぁとは思いますが、
あれでいてシリアスも出来そうな子が多々いるというか、トラブルメーカーも居るというか…
折角だからもっといろいろ書いてみたいなぁと思っています。
[今後について]
今年はKnightの本編の修正を無事に終了させました。
本当は製本までたどり着きたかったのですが金銭的な問題、時間的な問題などなどがあるので、それはまた来年。
結構なボリュームの本(恐らく上下巻になります)に仕上がりそうで、ドキドキですね…
ただし値段も相応になっちゃいそうなので、余分を刷るつもりはありません。
完全受注生産方式でいこうかと…それか、5セットとかの極小製本とか。
完全に自己満足ですね。
来年からはどうしようかなぁ、と思っているのですが…
就職するので、なかなか時間はとれないかと思いますが、何とかSS書きたいなぁと思ってます。
後は、本編の修正が終わったのでミラジェリオ組か前世代組の製本準備をしていきたいなぁとか。
どっちが良いかとか、またアンケートをとるかもです。
とりあえずざっくりつらつら語りました。
またこういう語りをやりたいなぁと思います。