ただ少しの擦れ違いに、将来を見据え甘んじて、唇を噛んで我慢してきた。
でも、1mmの段差が重なって、いつの間にか30cmくらいになってしまったみたいで。
上から落とされる言葉が、重く 強く当たってきては、あたしの身体に生傷を増やしていく。
なかなか呼吸がしづらくなって。
なかなか涙が堪えられなくなって。
なかなか上手く笑えなくなって。
今日珍しいくらい感情的になった。
でも、面倒臭いって。
頭使いたくないって。
吐き捨てるようにはね除けられた。
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気が付けば桜が舞う季節はとうに過ぎて。
焼け付く太陽はいつのまにか高く上っていて。
葉を落としていた筈の木々は、ふと振り返れば裸になっていた。
世の中は大晦日だって。
家族や最愛と新年を迎えるんだって。
あたしは 何してるの?
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涙が止まらないから無理をして空を見上げてみた。
広がっている筈の星空は排気ガスと埃によって隠されていて。
更に自分の涙で滲んでしまうから。
あたしの涙の理由を夜空のせいにした。
喉に何かが詰まってて、苦しくて、もがいてみても取れなくて。
もう駄目だと思い さよなら を呟いたら、嘘のように喉の詰まり物は溶けて消えた。
隣に君はいない。
前にも斜めにも、後ろにも。
寂しくなんかないのに。
ただ少し悔しいだけなのに。
何故か涙は止めどなく溢れてくる。
ねぇ、其処には何が見えるの?
明日?
それとも破滅?
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生きてる心地がしない。
息が詰まって苦しい筈なのに苦しくなくて、寧ろ楽な気さえする。
自由が無くて、選択権が無くて、マリオネットみたいに操られるがままで。
一体あたしって何なんだろう。
何で産まれてきちゃったんだろう。
どうして生きてるんだろう。
涙腺が壊れて涙が止まらない。
矛盾した意見と音の無い言葉に押さえ付けられて、何も出来ないでいる。
あたしがやらないんだよ。
あたしが戦わないし、逃げもしないんだよ。
あたしがずるいんだよ。
あたしが臆病者だからだよね。
解ってる。
笑えるくらい解ってる。
干からびた汚い涙を流す資格も無ければ、あたしに笑う資格も無い。
況してやこうして書くことすら。
ドミノが痛い。
左迅の声が響きすぎる。
逢いたかった。
もう生きる事が限界だよ。
助けて。
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