学校から帰って台所で麦茶を飲んでいると
床下の収納スヘ゜ースに死んだお母さんが押し込められているのに気がついた
隣の部屋からお父さんが出てきた
「由美?、お母さんは他に好きな人がいたんだ、お前のことも捨てて
出て行こうとしていたんだ、だからけんかになってさっき殺してしまった」
と泣き出した
私はお父さんを警察に突き出すつもりはない
このまま二人で暮らしていこうと思った
着替えのため自分の部屋に行くとメモ帳の切れ端が落ちていた
「由美、?逃げて お父さんは 狂っている」
★★★★★★
旨いペペロンチーノの作り方。
材料が揃っているか確認する。量は適当で構わない。
なにはともあれ、大き目の鍋にお湯を沸かす。
お湯には塩をひとつかみ、これでもかというくらい入れておく。
お湯はぐらぐらと沸かすこと。なるべく大量のお湯を沸かし、
塩の量は遠慮しないことがパスタをうまく茹でるコツである。
冷えたフライパンにオリーブオイル、にんにく・鷹の爪を入れ弱火で炒める。
焦らずオリーブオイルに、香りをじっくりと移す。オリーブオイルが熱くなってきて、
にんにくがじわじわと泡を出し始めたらパスタを茹で始める。
パスタは後からフライパンで炒めることを考えて、
アルデンテ一歩手前ぐらいになるように茹でるのがよい。
にんにくがキツネ色になったらフライパンにパスタを投入する。
にんにくは焦がしすぎると苦い味がでてしまうのでタイミングが大事である。
パスタをフライパンに投入したらパスタの茹で汁を大さじ5杯とパセリのみじん切りをいれてかき混ぜる。
味がものたりないときは、ブラックペッパーや塩を足す。
冷めないうちに急いで皿に盛り付ける。
いただきますを言おうとすると、急に何もかも嫌になり、
皿を窓の外へ放り投げる。
落下途中に皿からパスタがはみ出ると美しくない。 皿が割れる音が響いたら、
ガスレンジから茹で汁が入った鍋を窓際まで運ぶ。
階下を歩く人人が驚いて見上げる視線を充分に受けとめてから、鍋を投げ捨てる。
この時、目を見開いて奇声を上げると効果的である。
フライパンは柄を持ってスナップを効かせながら斜め上方30度へくるくると回転させるように投げ上げる。
フライパンが放物線を描いて頂点から落下し始める前に調理台へ戻る。
先ほどパセリをみじん切りにしたナイフで頚動脈を切断し、意識が消える前に窓から飛び降りる。
★★★★★★
ある殿様に美しい姫がいた。姫は生まれてから一度も笑った事がなかった。
殿様は姫を笑わせようと大勢の芸人を呼び寄せたが、姫は一向に笑わない。
ある時殿様は姫を連れ出かけた。その時行列を一人の孕み女が横切った。
「無礼者!」家来が女を切り捨てた。女の腹が裂け中から胎児が飛び出した。
その時、突然姫が笑い出した。それは鈴を鳴らすような可愛らしく美しい声だった。
殿様は姫が笑う所を見たくて孕み女を捕まえては胎児を引きずり出した。
その度に姫は鈴のように笑った。
その後、殿様は家臣に討たれ、お家は断絶したそうな
★★★★★★
「ハッピーエンド」
ハッピーエンドは偽善だ。
所詮物語の中の話にすぎない。
現実は幸せの後に必ず不幸がやってくる。
だから捨てた。
親も、友も、恋人も
住んでいた家さえ。
何かを持つと不幸になる。
身軽は幸せ。孤独は幸せ。
しかし、これでは結局幸せになってしまう。
次は何を捨てればよいのだろう。