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選ぶんじゃねえ

うっおおぉぉおアスベルがユーリで戦闘曲がべっぺりあうおおおおアレクセイ団長戦曲うおぉぉぁあああまいたけせいけんんんんん

俺と!僕と!私の前に!敵はない!

一昨日と昨日で少年時代編とラント領主編クリアしました
今更ですけどネタバレ配慮一切無しです注意\(^O^)/

リチャードお前こんなに目つき悪くなっちまって…
ソフィってこんなに小さかったんだ…って皆感じたと思いましたとさ

ところでグレイセスは自分へのネタバレ無しでプレイしてるので、ストーリーさっぱりわかりません。大まかにしか。
べっぺりあなんかはほぼ知っている(主におっさんの正体とか)状態だったし、アビスもシンフォも二次サイトさんの方で大体把握してたので、グレイセスはせめて一周するまではネタバレ無し!というかんじに

タイガーフェスティバル兄貴がいいかんじに乱r…イッちゃってます{ボクニメイレイスルナアァッ

マモレナカッタ…

なんか知らないが衝動的にこうなった


追記:テイルズオブグレイセスF・少年編をクリアしました
甲斐田さんまじ演技うますぎ^q^
戦闘楽しいです^▽^
べっぺりあにもいい加減手をつけたいな…
あれ、次のテイルズのハードってなんだっけ?

おっさんの心裡について

おっさん関連だけど、心の病気について色々言ってるから注意!
下げて置きます

 

 

 

 

 

 

 


戦後ダミュロンのあの特徴(無気力・無感動など)は鬱病の症状なのかと思い調べていたら、納得のいくものにたどり着きました。
恐らく彼は、【心的外傷後ストレス障害】というものを発症していたと思われます。
以下コピペ

【心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい)またはPTSD(Post-traumatic stress disorder)とは、危うく死ぬまたは重症を負うような出来事の後に起こる、心に加えられた衝撃的な傷が元となる、様々なストレス障害を引き起こす疾患のことである。
患者が強い衝撃を受けると、精神機能はショック状態に陥り、パニックを起こす場合がある。そのため、その機能の一部を麻痺させることで一時的に現状に適応させようとする。】

勿論、戦争体験からこの病気を発症する人も多いみたいです。ベトナム戦争が酷かったとか…
症状としてダミュロンに当て嵌まるものを抜萃してみると、
▼事件前後の記憶の想起の回避
▼幸福感の喪失
▼感情鈍麻
▼物事に対する興味・関心の減退
▼建設的な未来像の喪失
と、まさにシュヴァーン。
また、
【精神の一部が麻痺したままでいると、精神統合性の問題から身体的、心理的に異常信号が発せられる。そのため、不安や頭痛・不眠・悪夢などの症状を引き起こす場合がある。】
とありますが、あんな悲酸な目に遭って悪夢の一つも見ないはずはないだろうと思われるため、これらの症状にも悩まされたんじゃないでしょうか。

それと、小説を読んでいて汲み取りにくかった彼の心理描写(感情の発露の部分)があったのですが、【怒りの爆発や混乱】も症状の一つみたいでなんだか納得してしまいました。
いやそれよりきちんと再読するべきですね私。

それと、この障害で興味深かったもの↓
【診断の前提として、「危うく死ぬまたは重症を負うような出来事」が存在することが必要である。】
…ダミュは一度間違いなく死亡しているのでこの規定飛び越えてますが、死んでいたということや心臓が無いということは心理的にどう働くのでしょうか。
とても体験できるものではないため共感するのはなかなかに難です。というか常人の私には無理です。ダミュェ…

ダミュはこれの慢性型だったんですかね
この障害の有効な治療法の一つに【認知療法】というのがあるみたいなんですが、この役目を果たしていたのがドンの存在やダングレストでの"レイヴン"としての生活だったと見て間違いないと思います。
新しい世界を認知して、視野を広げることで回復を目指すらしいですが、彼は彼にとっての負の要素が蔓延る帝都に定期的に帰らなければならなかったため、症状は良くなっていますがそのスピードは遅く、何年もかかってしまっていた…という感じですかね。
そんな拠り拠であったドンも(間接的に自分のせいで)死に、ダングレストでの居場所も精神的に喪失してしまうわけですから、おっさん壊れても仕方ないよ…orz
ミョルゾ前でのおっさんの「お前さんたち(PT)に置いていかれたら、行き場所が無くなってしまう」みたいな発言は嘘じゃない…

何にせよ、著者の方はそういう心理を本当によく調べて虚空の仮面を書きあげたんだと思います。すごい。
酷い体験をするとこんなに人って変わってしまうものなのか?と調べてみたら現実味が増して益辛くなりました。
10年も心の病気を抱えていたおっさんが、いきなりすっぱり立ち直れるとは思わないんだ。
10年来の死にたがりが突然生きろって言われても、努力こそすれなかなか難しいことだと思うんだ。
だからダングレストの橋の上で「まだ死にたい」って言ったことを誰も責められないと思いました。
でもそうやって落ち込んで何処までも沈んでいくおっさんのケツを叩いて前を向かせるのがPTの仕事なんですよね!
そもそもおっさんの命は凛々の明星のものだから勝手に死ぬのは掟に反しますし^O^

結論:おっさん、時間かかってもいいからどうか人並みの幸せを手に入れてくれ…!!!

本当によろしいのですね

シュヴァーンのこの台詞はすげぇ心に響いた。まいたけも吃驚だよね。
この二人の事を考えると胸が痛くなる…小説読む前はそんなことなかったのになぁ

今日はカレー(水っぽい)とサラダ(野菜はレタスのみ)とコンソメスープ(具が貧弱)を作りました。
こうして書いてみるとなんだか悲惨ですね^^^

ああぅう…TOVやりたいんだけどPS3持ってないしなぁ
ところで谷丘はまずTOAからのスタートだったので、人数が多いパーティーにはちょっと抵抗感があるんですね。
基本は男3人女3人というのを好んでいるので、TOSやPS3版のTOVは辛いです。
会話のテンポとか物語の進行とかまあ色々ありますけど、とりあえずパティは別テイルズのレギュラーで良かったんじゃないかと思うところであります。設定はすげえ美味しいから。
もしくはあれですね、TOV2のメンバー。TOV2は出ないのかな…
TOGは早々に出て、TOSは大分開けてから出て、もしTOVで出たら皆バンナムを手酷く罵りながら食いつくぞぉ!
そういえばTOAは移植なんですね、あれも人気テイルズだからなー
他テイルズと比較してみると分かるんですが、眼鏡大佐は群を抜いて滅茶苦茶キャラが濃いです^^^^
マイソロ3でも色々引っ掻き回してるみたいですね、通常運転で何より

お前達だな、俺のジェイドを連れ回して返しちゃくれなかったのは

拾い物。
「あなた(小野坂)」さえいなければ、私(子安)があなた(ゼロス)になれたかもしれないのですよ……


子安がゼロス役やりたがってたのって皆知ってるのかなぁ
こんなネタをゲームで出しちゃって歪みないよバンナム

僕…レイヴンのこと好きだったんだよ…?

そして5月に続くのです。
え?何がって?

虚空の仮面ドラマCD化決定!!!!!!!!!

したらしいんですよそれもつい最近!?
うああ何それなんだか超リアルタイムじゃねいや実際発売は5月なんだけどっていうか!
おっさんこんな愛されていいのか?
だって外伝小説だよ?こんなドラマCD化って今まであったの?
いやあったとしてもだ、主人公は35のおっさんなんだぞ!皆目を覚ませ!!わあああああああああああああい!!!

楽しみだ…竹ぽんダミュが聞けるのか…?
しかし戦争シーンは相当高い演技力が必要そうだなぁ…
いやそもそもどこら辺やるんだろう。流石に長いからちょこちょこ抜粋なんだろうけど、上巻は良いとして下巻に入るのだろうか?
5月は上巻分で、以降に下巻分が出るのかな

今日は雪が綺麗ですね☆

虚空の仮面<下>・感想

これで終わる…またね、3時間かかってました。
私あまり学習する人間じゃないですねフフ

本編シュヴァーン戦で持ってる赤い剣はアレクセイがプレゼントしたものでした。しかしシュヴァーンは特に興味なし。
アレクセイがヘラクレスとか古代のロマンについて嬉々として話してるけれどそれも興味なし。
部下を亡くして自身も大きく傷ついたアレクセイを労わる言葉もなければ、っていうかシュヴァーンまじで無口すぎて……もっとまいたけにやさしく…!
シュヴァがまいたけとの関わり方を変えていたら、間違った方向に進みそうになるまいたけを止めていたら、まいたけもドンも死ぬことは無かっただろうし、歯がゆいですね。
まいたけの立場、本当にまじで相当へビィでした。

あと、シュヴァの経歴やら人物やらを考えたのはまいたけですが、何かすごい人に設定しすぎて、シュヴァは街歩くだけですごい歓声に包まれたりしてたみたいです。
中身が伴わない気まぐれ的な行動も何もかも、全て好意的にとられてしまい困惑するほど。
フレンがシュヴァに話しかけるシーンがあるのですが、フレンが眩しすぎてシュヴァは目を逸らしますし。

実はイエガーもドンを尊敬していたらしく、ドンを殺すことになったのは彼にとっても相当辛いことだったと思います。
レイヴンとイエガーは、レイヴンがアルトスク(ドンのギルド)に落ち着いて、イエガーがリヴァイアサンの爪というギルドの新しい長になることを報告しにユニオンに来た時にやっと再会しましたが、レイヴンは脳裏に一人の人物を思い描きながらもそうとは気付かないようで、しかしイエガーは多分気付いてました。
視線が合っている二人にドンは気付きます。ドンはレイヴンが帝国側だと知っているので、イエガーもそれだと疑ったでしょう、恐らくは。

アレクセイ戦やイエガー戦は無かったんですぅ…残念すぎる
そしておっさんのこれからの詳細も気になるところでしたが、上下巻というだけで満足しておくべきでしょうかやはり。

でですよ、アレクセイやドンやフレンやシュヴァーン隊がね、おっさん好きすぎるんですよ。
っていうかまずドンがすごい。敵と知って置いておいて、自分の側近的な感じにして、しかも自由に移動すること認めて、見込んでるとか言って、好きすぎますよね!
初めて会ったときはシュヴァーンだったわけなので、その死んだような表情とかにガチギレしてましたし、自分の意思で行動を起こせと叱りますし、彼はレイヴンを救いたかったのかもです。
アレクセイは、ギルドに傾きそうになっているシュヴァーンに、帝国側だよね?と釘刺しますし、というかピュアクセイ時代には本当に彼のことを心配して色々してくれるんですよね、うん。
フレンやシュヴァーン隊は、平民出身らしいよくわからぬ虚像の英傑を慕っていたわけです。

ちなみにシュヴァーンはアレクセイが勝手に小隊長にして、すぐに隊長に昇格させて、気付いたら隊長主席になってる〜みたいなかんじでした。最終的には殆ど動きやすくするためです。
一応建前上自分の隊を持っているシュヴァーンですが、殆どはアレクセイからの内密の単独任務で、あまり部下に構ってもやっていなかったようです。
それに、シュヴァーンでもレイヴンでもどちらでもいい時間があれば彼はレイヴンに好んでなってましたから、二重生活が始まってから帝都でシュヴァーンを見た人はかなり減ったと思われます。

あとは…あの……、「お前は私のものだ」って、アレクセイがシュヴァーンに言うシーンがあるんですけどね?顎鷲掴みですよ。顎の骨が軋んでるんですって。うううちょおおおまああああ^^^^
ドンがシュヴァを返り討ちにした時も頭蓋骨が軋んでましたし、暴漢(笑)に襲われた時心臓剥がされそうになるし、なんとバイオレンスなんだ。

アレクセイの部下が殺されるシーンは辛かったです。
互いに信頼していて、アレクセイに助けを求めていて、アレクセイも助けようと自分を止める騎士たちを振り切っていくのですが…、あと一歩のところでというベタな、しかし破壊力を持った内容でした。
しかもまた自分のミス(逆恨みみたいなもんでしたが)で犠牲者を出してしまったと、責任感が人一倍強い彼ですから、もう何としても帝国を変えなければと必死だったんだと思います。
ゲームでは残虐非道の一言で尽きるような御方ですが、こうして背景を知ると恨むに恨めないです。

必殺仕事人シュヴァーン。
ユーリよかよっぽど暗殺してました怖い。
実は、下巻は暗殺対象(アレクセイの部下を殺した評議会のえらぁい人)側の視点から始まるのですが、シュヴァーンコワイヨー
殺したあと、部屋の鏡を見てずっと「お前は誰だ」と考え込むのですが、滅茶苦茶長い時間考え込んでいたと思います。
そして、アレクセイの改革のために邪魔な人々を彼が始末していったんでしょうね。
思ったよりずっとおっさん汚れてたよ…^▽^

以上で虚空の仮面<上><下>の個人的まとめ、終了!!!
な が い !!!

虚空の仮面<下>・あらすじ

ふう…大分落ち着いてきました。
やっぱり滾ったままのテンションで書くとまずいわけですね、ああいう長さになるんですね。
実はあれ(<上>のあらすじと感想)書くのに3時間かかってました。滾りすぎた結果がこれだよ!

さっとまとめよう。
下巻総評:おっさん愛されてる
壊れたおっさんの復活と壊れゆくアレクセイの物語でした

上巻を通して心が死んでしまったダミュロンは、アレクセイの腹心・シュヴァーンとなって任務を遂行します。
アレクセイも何とか騎士団を再編し帝国を支えようと、私利私欲で動く評議会と戦います。
色々と根回し(不本意だけれどそうするしかなかった)して、騎士団再編への予算を獲得しますが、評議会のえらぁい人の恨みを買い、アレクセイは自分を慕う信用できる部下たちを爆弾で一気に殺されてしまいます。
その時部下を助けようとしたアレクセイ本人も大怪我を負い、そこから、彼は今までの甘いやり方(フレンのような正攻法)では帝国を変えられないと確信します。
入院中、やっと君の気持ちが理解出来たとシュヴァーンに言うアレクセイは、自分の部下たちを殺した評議会の者の暗殺をシュヴァーンに頼みます。
ここからアレクセイは少しずつ壊れていき、シュヴァーンは気付いていましたが止める意思すらなく、信頼できる部下もいなくなったため、アレクセイを止められる人が実質いなくなってしまったわけですね。
知り合い?友達?のデュークはデュークで友達を殺されてご立腹なので、騎士団に力を貸す云々以前に人間殺すっていう思考に転換してしまうわけで。

そんなこんなで時は過ぎ、アレクセイはギルドの方向性も知りたいと思ったのか、シュヴァーンに間諜の役目を与えます。
もし、ギルドを束ねるユニオンの長・ホワイトホースの意向がこちらと敵対するものであった場合、ホワイトホースの抹殺も任務に含まれると。
ダングレストに潜入したシュヴァーンはドン・ホワイトホースに接近し会話を盗み聞きしますが、何故かバレ、タイマンを張る形になってしまいます。
が、ドンは滅茶苦茶強くてシュヴァーンも歯が立たず、殺されると思って、気付いたらベッドの上で、お前が壊したものの修理代を働いて返せなんて言われ、2ヶ月ダングレストのドンの下で働くことになりました。
この時にシュヴァーンはドンからレイヴンという名をもらうわけですが、由来は孫のハリーが昔飼っていたネズミの名前だとか(笑)
律儀にも払い終えたシュヴァーンに、帝国の犬と知りながらもドンはレイヴンの席を開けておいてくれるといいます。

久々に帝都に戻ったシュヴァーンはその事をアレクセイに伝え、アレクセイはそれを利用しシュヴァーンをレイヴンとして、定期的にダングレストに潜伏させることにしました。
シュヴァーンがドンを庇うようにもとれる報告をしたことと、アレクセイの態度から、二人は互いの僅かな変化を察知します。

果たして騎士団のシュヴァーンとギルドのレイヴン、という二重生活が始まったわけですが、シュヴァーンはドンや新しくできた仲間に囲まれ、ほんの少し、しかも無意識下ではありますが生き返っていきます。
そして逆に、時が経つにつれ少しずつしかし確実にアレクセイが狂っていきます。

デュークに苛められたり敵に襲われたり色々ありますが、その後ゲーム本編と合流します。
ユーリに牢屋の鍵を渡したのは、それが不要になったことと、単なる気まぐれだったようです。特に意図もなく。そしてこのことが物語を大きく動かします。
エステル拉致(笑)の追跡・奪還やアパティア探索の任務のため、ユーリたち一行を大きくかき回しながら、段々と彼らに惹かれていくレイヴン。
ドンはそれに気付き、エステル監視の任務や他諸々も含めてレイヴンに彼らとの同行を言い渡し、レイヴンはベリウスへの手紙を持ってパーティーに加わります。本編どおりですね。

シュヴァーンが、自分がアレクセイの道具になっていくことを感じているころ、時は来て、ギルドユニオンの長としてドンがベリウス殺害の責任をとるため自らを犠牲にするシーンに入ります。
レイヴンは自分がやらなくてはと思っていましたが出来ず、ユーリが介錯を務めました。
そしてレイヴンが部屋に帰ったときに騎士団からの使いが彼に、アレクセイからの手紙を渡します。
「レイヴンとしての役目は終わった」みたいなことが書かれており、そこでやっと彼は自分が大変な過ちを犯していたことに気付きます。
ドンが死んだのはイエガーの策略ですが、それをイエガーに命令していたのはアレクセイで、レイヴンはアレクセイの下に情報を流していたわけですから、結局ドンを殺したのは自分だったということになります。
何故アレクセイが「レイヴン」を尊重してくれるなどという、馬鹿なことを考えていたのかと、あまりの自分の愚かしさに声をあげて笑い転げるレイヴン。
呼吸ができず立っていられなくなって床に這い蹲り、涙やらなんやらで顔を汚して泣くそのシーンは、上下巻通して一番ぞっとするところです。
そして、心の死んでいた自分を見込み、希望と居場所を与えてくれたドンには悪いけれど、「やっぱり駄目だよ」と彼は「レイヴン」を殺し、再び仮面を被り、アレクセイに付き従うことを決意します。
そして自分が断罪されることを切に望みながらパーティーに戻るわけです。

この二重生活は、スパイだったけれども特に被害が出ることもなく、彼もギルドではレイヴンとして楽しんでいて、ユーリたちについていくのも楽しくて、
皆を騙していることにはなりますが、彼に罪悪感はそう無かったんじゃないかと思います。シュヴァーンとしてパーティーに迷惑もかけてないし。
何より彼は、興味のなさゆえアレクセイのしようとしていることの全貌、最終目的を知ろうともしなかったし知らされませんでしたから、自分の行動が何を生み出すのか考えていなかったんじゃないかな。
ただ任務だから従っていた、愚直なまでに。そういうことかと。
で、実際に自分の行動の結果が巡り巡って慕っていたものを殺すことになっていたわけですから、そりゃあ…笑いもするというか。

で、そこからエステル拉致のミョルゾまで、彼はシュヴァーンだったということになります。
今までパーティーに同行していた彼は、レイヴンという、演技交じりに自分の意思を持った人間でしたが、ミョルゾまでの彼は完全にシュヴァーンがレイヴンという仮面を被った状態…ということなんですかね。
エステルを拉致しアレクセイに渡し、デュークとデュークの持つデインノモス(なんかすごい剣)を始末すると言うアレクセイに、自分にやらせてくれというシュヴァーン。
バクティオン神殿の奥に行ってみると何故かデュークではなくユーリがデインノモスを持っていました⇒シュヴァーン戦開始

戦った後わざと斬られて死のうとするも心臓魔導器のおかげで死ねません。
本当はそのまま彼らに、自分を極悪人として断罪してほしかったらしいシュヴァーンさん。
神殿に閉じ込められ、死んだ気モードのシュヴァにユーリ青年の容赦ない叱咤が飛びます。

あとは本編どおりに皆を逃がして瓦礫に埋まってしまい、死の世界からのお迎えが来て、人魔戦争で亡くした懐かしい顔ぶれがあって、
「やっと俺もそっち行けるよ」と彼は若い自分・ダミュロンに戻って近づいていく……ってところで彼を掘り起こしたのがシュヴァーン隊の3人。
置いていけとか捨ておけとか構うなとか言うシュヴァをルブラン小隊長が怒って黙らせます。
シュヴァーン隊長が生きていて良かったと泣く3人を見て、泣きながらレイヴンと叫んだパーティーたちを思い出して、自分はそこまでして助けるような人間だろうかと、自分について考えるシュヴァ。
そこでやっと、ダミュロンも、シュヴァーンも、レイヴンも、他でもない自分だということに気付きます。
大体人間が別の人間になるなんて不可能だと漸く思い当たり、3人を先にいかせてから、
手を広げて空に向かって叫ぶんで す よ!! !
言葉になっていない叫びを泣きながらずっと続けるんですよ。
ここの表現はやっばいです。鳥肌もんです。号泣です。挿絵がもうぅ…ぅうあああ泣ける。35のおっさんのくせに!!!!!

10年かけてやっと自分を認め、生き返った彼は、ヘラクレス(なんかすごい戦艦)にてパーティーとけじめ(皆に殴られる事)をつけて、自分のせいで大変なことになってしまったエステル救出に向かうわけです。

救出完了。打倒アレクセイ!と皆が意気込んでいたりなんだりしている中で、エステルにとにかく謝らねばと訪ねるレイヴン。
そこで土下座して謝るのですが、エステルは責めるでもなく、彼が何故そんなことをしたのかを聞きます。
色々事情を説明しますが、どうして?どうして?とエステルが問い詰めるので仕方なしに話すと話がどんどん遡っていきます。
殆ど全て話したのかな?で、レイヴンが顔を上げてみるとエステルが号泣していて、
何だ何だと思っていると彼女はレイヴンの頭をぎゅっと胸に抱きしめて「辛かったんですね」とか言うんですよおおぉぉぉぅぅうううあああ!!!!
読者も一緒に号泣です。で、レイヴンは、この子は、いや仲間たちは俺が守ってやらなければという使命感に目覚めます。
そしてあまりにもエステルが自分を責めることをしないので逆に困ってしまい、じゃあ皆と同じで〜と、エステルはレイヴンの頬(額だっけ?)をぺちっとやって、おしまい。か、軽い…

その後下町を見て回るレイヴンは、キャナリが弓の練習をしていた場所を偶然見つけます(昔キャナリと一悶着あった場所でもある)。
そしてレイヴンはキャナリに「ありがとう」と言って、挿絵が、挿絵のおっさんが、すっげぇいい顔しててさぁ…はいはい号泣号泣

そんな感じの下巻でした。
下巻でダミュの名前が初めて出てくるのが死のお迎えのところなんですが、そこからラストに向かってもうずっと泣きっぱなしというか、色々考えたら涙腺がまじで崩壊して、いやあ私おっさん大好きです。
遊戯王の最終回も毎回泣くけどこんな号泣じゃねえぞおっさんまじぱねえ。
お兄さん(APH)でもそうなんだけど、私、女の人に残された男の人が好きですね。ううんやるせなし

⇒虚空の仮面<下>・感想に続いちゃうんですね

虚空の仮面<上>・感想

あらすじ終わり。
とにかく鬱。鬱鬱鬱鬱鬱鬱…聞いてはいたけどとんでもなく鬱。
下から、たくさんのページ数を費やしながら持ち上げて、そしてまたたくさんのページ数を費やして落とす。それも底辺まで。

最初この本のことを知ったときは、やはりその設定に驚きました。
例に漏れず私も本名シュヴァーン⇒レイヴンだと思っていたので、さらに前にもう一つ用意しておくとは…ってかんじで。
それにまた、新しく出てきたダミュロンというキャラクターは本編では全く触れられていないため(後付なので当たり前)、どうにも受け入れがたい感覚は世間様と同じく感じていました。本名シュヴァ設定が当たり前のように二次に浸透していましたし
しかし、まあ上下巻を読んで言わせてもらうと、ダミュ設定が無ければ本編のレイヴンになりえなかっただろうということで、ダミュロンの登場はかなり上手いこといったんじゃないかなと。
それに元がダミュで仮面がシュヴァーンとレイヴンになる形になるため、キャラクターとしての奥行きが…深みが出て私はとても好きです。
だって本編に登場していた彼は実はシュヴァーンでもレイヴンでもありシュヴァーンでもレイヴンでも無かった、ということになるんですよ!難しい!
こんなに深い設定だと上下巻になってしまうのも仕方ないですね。それくらい書かないと、本編の彼は出来上がらないわけですから。

キャナリは、外見イメージは大分外れましたが、彼が惚れるのも無理ないくらい出来た女性でした。本当に大人で、女性小隊長、そして強い。
ダミュはまだ見ぬキャナリの恋人を突き止めないよう頑張ってました。二人が幸せなら…と詮索は一切しない。気持ちも伝えない。うう、健気だ…
50いる隊員の一人がキャナリの恋人で、それがイエガーでした。なんと、ダミュとイエガー(偽名)は同じ隊に属していましたよ!わあぁ
イエガーも戦争後、心臓魔導器で復活させられ、あまりのことにダミュと同じく精神を病んでしまいました。アレクセイは気をつかって二人を会わせませんでした。うあぁピュアクセイ、ピュアまいたけ…
あの戦争の生き残り(蘇生できた者)はこの二人のみだそうです。因縁っぽいですね。

人魔戦争。これはかなりイメージとは違いました。
エンテレケイア(なんかすげえ魔物)は5体以上が参戦して、他魔物も入り乱れて戦う〜…みたいなイメージでしたが、
実際はエンテレケイア1体、魔物はエンテレケイアの指示の下、様々な種が混じっているにも関わらず隊列を組んだり待ち伏せしたりと全然獣らしくない戦法でした。
何より、派遣された1000人の兵たちはエンテレケイアと戦いに行ったのではないということが驚きでした。

デズエールというところにある重要な研究所の護衛のため、騎士団からかなりの人員を割いて向かったはいいものの、その研究所とヘルメスさん(リタとジュディスのパパかな)が何やらエンテレケイアの怒りを買うことをやらかしていたようで、何も知らない兵たちは突然現れたエンテレケイアに襲撃されます。
エンテレが怒り狂っているのは、ヘルメスさんが魔導器で兵器開発したとか技術を人間に広めたことだとか古の掟に反したことだとからしい。
ヘルメスさんのお友達のアレクセイがヘルメスさんにいろいろやらせたようですが、アレクセイはエンテレの存在を知らなかったようです。
統率のとれた魔物部隊に人々は研究所に閉じ込められ、エンテレもよほど怒っているのかじわじわなぶり殺しにする様子。力を見せ付けてじっと見つめるだけ
エンテレと人間のあまりの戦力の差に人々は逃げるしかないと悟りました。
計500人くらいで真夜中の逃避行をするも道のりは大変険しく長く、砂漠で冷えるし荷物重いし夜目は利かないし、
いつ来るか分からぬ攻撃に神経を過敏にさせながらも一行は進み…途中襲撃してきた魔物と渡り合いながら前進し…(ヘルメスさんは自ら犠牲になってエンテレに抹消されました)
時間が経つにつれ加速度を増し死んでいく兵たちと、常にどこかに潜んでいる魔物と、砂丘に足をとられ、馬も殆ど無くなり、
それでも海が見えれば帝都に帰れる…!(最初は戦艦で2週間ほど航海してきました)とひたすら歩き続け、残り兵が最初の十分の一ほどになったころにようやく地平線が見え、
やっと海が見えたもう少しだ…と兵たちが最後の気力で砂丘を越えよう、というところで計ったかのようにエンテレがいきなり出現しそこでまた半数ほどが焔に飲まれて死に、キャナリ隊の一人がまだ残っていた、恐らく最後の馬にキャナリとダミュを乗せ逃がし、場は魔物と兵の乱戦となり、エンテレはじっと見つめるだけで、
二人は海岸にたどり着くもそこで見たものは既に破壊されつくした戦艦の残骸で、音も無く、遂に二人だけになり、ダミュは涙を零しました。
エンテレはそんな二人の反応を見るためかずっとつけてきたらしくすぐ後方に迫っていて、いよいよ最後の二人を殺そうととんでもない攻撃を仕掛け、
笑いあって共に戦った二人でしたが、キャナリが骨折諸々から動けないダミュの前に立ち庇うことで死に、
本当にひとりになってしまったダミュは叫びながら走り、攻撃を加えようとするも、無残にも剣は折れ同時に胸に人間の背丈以上ある巨大な槍のようなエンテレの体毛が突き刺さり、
最期にデューク(と彼の友達)がエンテレに突撃するのを見てフェードアウトする…

………という流れ。
この一方的な虐殺は戦争っていうんですかね?
テルカ・リュミレースというTOVの世界には帝国が一つしかないため戦争は起こりえないとされていましたが、まさか魔物兵が騎士団の戦力を大きくそぎ落とした…ということだけでなく、ダミュの故郷ファリハイドを含めたいくつかの都市を壊滅させるというあまりにも甚大な被害から、<人魔戦争>というらしいです。
あのエンテレはどうやらデューク(と彼の友達)が殺したらしく、そのためこの戦争は人間側の勝利ということになっています。
そしてそのエンテレがいなくなったため、魔物たちも統制を失い、散り散りになったと。
で、実際のその<戦争>がどんなものだったのかは、蘇生されたダミュ・イエガーとその救出にきたアレクセイ他諸々の騎士しか知らないので、人々は酷かったと聞きつつもその内容については想像するしかないわけです。
それがシュヴァーンの存在の曖昧さに拍車かけてますね…

戦後ダミュ。これが死んだ魚のような目か……
痛々しいとしか、言いようが無いよー
胸を掻き毟るダミュとか、無心で心臓の制御装置いじるダミュとか、人々に奇異の目で見られながらも気付かずに夜中フラフラと彷徨い歩くダミュとか、アレクセイも引くような人を不快にさせる薄ら笑いを浮かべるダミュとか、とかとか、
元々のダミュの性格がレイヴンを少し落ち着けた明るい性格だったためにあんまりにも人が変わってしまったのが痛々しすぎます。
実際彼を知る者の殆ど全てがいきなり彼から失われたわけなので、そして彼自身一回死んでいるので、こうなるのも仕方ないかと…
何より、彼のやっと見つけた生きる目的(=キャナリたちと本当の騎士になること)も永遠に失われてしまいもう生きる理由もないと。
でも自らその生に幕を引かなかったのは、「死人はもう死ぬ必要はない」ということらしいです。
あと、生きる理由もなければ死ぬ理由もないので、生きるのも死ぬのももうどうでもいいと書いてありました。
暗い!!!

ピュアクセイ。
まいたけ改めアレクセイ騎士団長閣下の最低っぷりはゲームをプレイした人なら知っていると思いますが、レイヴンは本編で「アレクセイも最初からあんなだったわけじゃない」みたいなこと言ってました。
ので、この外伝がでるまで様々なサイト様がきれいなアレクセイを妄想しては形にしていたわけですが、外伝のピュアっぷりはもう…!!
本当にこの人は文武両道の出来た人で、腐った評議会に一人で対抗していて、本当の騎士からなる騎士団をつくりたいと色々奮闘していたようです。
自分の判断ミス(エンテレケイアの件)で多くを死なせてしまったとすごく責任を感じていて、その罪滅ぼしで死体を蘇生させたアレクセイさん。
戦争でそがれた戦力を早急に取り戻すべく、ダミュにお願いしてみますが、ダミュそっけないんだ…!
一度ダミュがキャナリ隊にいたころに手合わせしたことがあって、その時の輝いたダミュを知っているからこそ、戦後のダミュの変化が胸に痛いだろうなと思います。
ダミュ(とイエガー)が彼の失敗の証というか、戦争の傷跡そのものというか…
信頼の置けるものが少なく、腕の立つ者もほぼ死に、そのときのアレクセイさんは本当に、精神的にもダミュの力を必要としていましたが、そういう時にダミュは壊れていて、
下巻の話になりますが、ダミュが新しくレイヴンとしてアレクセイに挑み、諭すときはアレクセイが壊れている、という、
すれ違い主従半端無いぞコレ!!!

あんまりです。いくら酷い目に合わないと我らがおっさんは誕生しないといってもこれはあんまりです。
彼の青春はその全人生の中で半年くらいしかありませんでした。
恋も実りませんでした。
これは……おっさん好きじゃないと鬱すぎて面白くないかもです。
でも私はすごく面白かったです。
色々矛盾や疑問の残るところはありますが、おっさんの過去としては文句ないと思います。

で、下巻は知ってる人がたくさん出てくるぞー!わぁい!
……とか思っていたらなんだか上巻に負けず劣らず鬱でした。

⇒虚空の仮面<下>・あらすじに続いちゃうかなあ

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