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僕らは卵でできている
主に散文とかピアプロ用の歌詞とか置き場です。小説もたまに書くよ。只今サイトから移転作業中。
2024-5-10 08:33
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2012-12-30 23:23
【贈り物】オレンジ・ライム
かつて大好きで大嫌いだったあの子へ。
***********************
オレンジ・ライム
君はどこ?
駆け出したんだね
青い小道
進める歩
ただひたすら、真っ直ぐに
前だけ見つめて
握りしめた拳
後には引けないなんて笑った
オレンジ・ライム
こっちなんか見ちゃいない
甘酸っぱいってハシャいでいたけど
ホントは苦い苦い
舌を出していたろう?
オレンジ・ライム
バカにしないで
強がっても
君は子どもさ
まだまだ道は遠い
途方もないよと
うなだれて投げつけた果実
よく見てご覧
睨んでないでさ
顔を上げてみなよ
小道も悪くはないだろう?
オレンジ・ライム
歩き出そうか
オレンジ・ライム
道は青いんだからさ
だって世界はまるいんだからね
2012-12-30 23:18
【贈り物】ピアスの片方
親愛なる涙ちゃんへ送ったことば。
*********************
うるさすぎる静けさの中で
私は泣いていた
一度だって口にしたことは無かったけど
サビシイ サビシイ サビシイ
いつもどこかで耳鳴りがする
両手でふさいで 視界を埋めて
常に誰かの隣に居た私
寂しいなんて、思うはずないのにね
しとしと しとしと
降ってくるのは冷たい雨
どんなに大きな傘を用意しても
吹きこむ風は止められない
水たまりに映った自分の顔は歪んでいて
出てくる言葉は全然かみ合わないよ
月曜日に見つけたピアスは小さくて
きれいな銀色に光るピアス
つい買ってしまった一粒を
大事に仕舞っておいたけれど
結局、揃うことはなかったな
ショーケースに一緒に並んだリングを
私は横目で見ていることしかできなかったの
私は片耳に手を触れながら
しとしと しとしと
冷たい金属を感じて
サビシイ サビシイ
耳鳴りが止むのを待っている
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