吐き溜まり、ふゆう

愛は女を生ものにした

−127−

私の危惧を嗤うのなら、一度ならずとも全て中に出したら良いの
どちらが当たりなのか賭けてみよう
貴方に覚悟はあるのか？甘い汁だけ吸っている貴方に？
都合よく私を玩具にしているね
言葉は美しく染められて世間体は良いよ
けれども私がいつまでも成長しないと思い込んでるお目出度い頭揺さぶってあげようか
女は歳を取るんだよ、わかる？
変わらない関係に不安を覚えても悪かないでしょ

−16−

見栄を孕んでにぶる
空気に存在を振動させて、人の心の底をかすめる
私と対になるあなたの事を私はひけらかしたい
ただそれは個性ではなく、存在としてのあなた
私は人妻になりたかったのかしらね

−518−

わたしはあなたのものですか
あなたはわたしのものですか、
あなたは私の腕を掴み、下半身に誘導する
これは君のものだよ と
酔いつぶれた情事、淀みの中に
それにとろけてしまうわたしの頭も、
下世話な色に染みていた
私は母になりとうない
私は女でありたいのです
ふたりきりでゆきたいのよ、
ゆるやかに失う神経を
あなたなら、許してくれるとなんとなく思う
あなたならなにか、足してくれると思います

−89−

つらいと弱音
さびしいとざれ言
戯れに重ねるからだ
光る部位はどこだ
血が出る、ぬるぬると流れる
追い付かないな 錆びているな
誘惑に負けると、金は減り、
あなたは上がり、私は下がる
生活の、取り巻く様々が
影響する命が
夢にまで追ってくる

入れるだけのからだなんていらん
掴んだ筈なのに大きくて怖い
漏れてゆきそうで、情けない
私の狭さがもとない
努力だなんてそんな、

やわらかくなあ

−225−

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