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初めての過食嘔吐

過食嘔吐をする人が皆そうなのか分からないが、ポンは太るのが嫌だった。
中学生の頃から色々なダイエットをしていたし、運動でダイエットしたこともあったが、基本的に食事制限のダイエットを繰り返してきたタイプだ。

初めて食べた後嘔吐したのは18歳頃だったと思う。どうして“手を突っ込んで吐く”なんて事を思いついたのかは覚えていない。何となく“やってみた”くらいの感じだったのかもしれない。
その頃は過食はしていなくて、単純に母親の作ったご飯を普通に食べて、時々トイレで吐いていた。罪悪感でいっぱいだったし、家族には秘密だった。

しばらくそんなことを繰り返していたら『どうせなら吐く前にたくさん食べちゃえ(それなら太る心配ないし)』と思いついた。

その頃から家族もポンの異常行為に気が付いたんだと思う。そりゃ大量の食材が知らぬ間に無くなってるんだから分からない訳がない。

ポンも家族にバレてると分かっていたけど何も言わなかったし、家族も何も言わなかった。

ただ、母親が家の食材を露骨に隠すようになった。

過食嘔吐は他人に止めろと言われて止められるものじゃないし、止めさせようとされると逆にストレスを溜めて悪化するものだと思う。
少なくともポンはそうだった。

過食嘔吐を邪魔されるストレスは親への反抗心に変わり、当時対外的には優等生を演じてた学校に行かなくなった。ちょうど高校3年生。受験前の大切な時期だった。
元々受験によるストレスを過食で紛らわしていた部分もあったし、受験ストレスに自分は負けて逃げただけなのかもしれないが、とにかく親を困らせたくて堪らなかった。

結局ポンは専門学校に行くことになり、一人暮しをすることになった。

親から離れ、しばらく過食嘔吐はしない時期が続いたが、また再発してしまった。
その後も一時的に止める時もあるが、結局止められず今に至る。

過食嘔吐をしている分、食費は馬鹿にならないし、一人暮しをしているのはかなり金銭的に辛い。
でも過食嘔吐が止められない状態で誰かと住むことは今は考えられない。
家族でさえ躊躇いがあるのだから、結婚なんて勿論今は考えられない。

何となく始めた過食嘔吐がこれほど人生を左右するとは。
たまにこんな事覚えなければ…と思う時があるが、でもやっぱり遅かれ早かれやってたかもしれない、とも思う。

過食嘔吐

一言に「過食嘔吐」って言っても、人によって色々違う。

随分前にTVで見たドキュメントは、過食嘔吐を一日中繰り返して、社会的に自立できていない女性。学生では無かったけど随分若い印象だったから、たぶん18〜23歳くらいだったんだと思う。母親に過食のための料理まで作らせていたのがかなり驚きだった。
彼女はかなり病的に痩せてたし、完全に過食行為が彼女の生活の全てになってた。

雑誌のコラムで読んだ話では、夜中に過食して、朝会社で吐くパターン。でもお昼も夕飯も普通に食べてたみたい。きっと体型は普通だろうと予想。でも会社でそんなことしてたらきっと周囲には噂になってたんじゃないかと思う。

ポンの場合は、朝昼食べず、夜帰宅してから過食→嘔吐。体型やせ型。

こう書くと全然食べてないようだけど、「間食」が多く、ちょこちょこと何かは食べてたりする。昼はたまに会社の付き合いで食べないといけない時もあるし(そんな日はかなりストレス)、会社終わりに同僚や友人と飲みに行ったりもする。
しかもそんな時は誰よりもよく食べ、よくしゃべり、割と周囲には「飲み会好き」と思わてると思う。
でも帰ってから一人トイレで嘔吐する。
勿論どんなに夜遅くても、帰る前にコンビニで過食のための食品を3000円程度買い込む。

ついさっき食べたばかりの物を吐き出す自分を『まるで人間ポンプだな…』と馬鹿馬鹿しくなるし、世の中には飢餓で苦しむ人が居るのになんて無駄なことをしてるんだろう、と自分自身が生きている価値のない無駄な人間に思えてくる。
吐く行為は体力的にも金銭的にも辛く、精神的にもプラスにはなる訳じゃない。

実際吐いた後でも自殺を考えたことがあるし、そこまでいかなくとも死んでしまった方がいいと考えてる自分がいる。

それでも止められず、1日1回過食嘔吐をしないと落ち着かないんだから自分でも意味不明だと思う。

過食嘔吐は人によって色々違う。
でも共通して言えることは、やっぱり『過食嘔吐は紛れもなく精神病なんだ』ということ。
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