今日は文化祭二日目。
今のメンバーでできる最後の舞台でした。
一昨日に先生に「コンクール曲を嫌々やってるように見える。もう指揮を振る気はない」と言われ、
昨日文化祭一日目の朝に部員みんなで話し合って先生に謝りに行ったけど許してもらうことはできなくて、モヤモヤした気持ちを抱えたまま舞台に上がった。
その日の昼休みにもう一回みんなで先生に謝って、チャンスくださいって頼んでとりあえずもう一度指揮を振ってもらえることになった。
最後の舞台である文化祭の時にこんなことが起こるなんて…と思ったりもしたけど、今ではこのことがあったから今日の最後の舞台をより良いものにできたんじゃないかなとも思う。
みんなでいっぱい泣いた。
部活について考え直した。
自分達の姿勢が甘かった。
今日の舞台は本当に、心の底から楽しかった。多分高校に入って初めての迷いなく「楽しかった」と言い切れる舞台。
演奏はこれまでやってきたことを出しきれてたと思うし、ピッチもいつもより断然合ってた。
高校に入ってから、部員のみんなと笑い合うことは楽しかったけど、ずっと楽器を吹くのが楽しくなかった。ピッチ悪いし、縦も合わないし、音質も悪いし、ほんとに下手くそすぎてね。定演も楽しかったけど、演奏に「ん…?」が残るままだったから。
だから、最後の最後で「吹くのが楽しい」と思えたことが本当に嬉しくて、本当に本当に嬉しくて。
部活を辞めようと思ったことも何回もあったけど、辞めなくて良かった。私は今日の舞台を踏めたことだけで「この部活でやってきて良かった」って言い切れる。
そして何より、このメンバーで吹奏楽をやれて良かった。
正直先輩たちとは全然馬が合わなくて、はやく引退してよってずっと思ってた。今でもあまりいい思い出はない、かな…。
けど同級生のみんなは本当にみんないい人ばかりで、この学年だったから経験できたことってたくさんあると思う。今日の最後の舞台だってみんなが必死にいろんなところで頑張ってくれた成果だよ。
後輩たちとは、自分たちが先輩たちと上手くいかなかった分、ちゃんと関係を築こうって決めてた。こっちが歩み寄っていけば、ちゃんと応えてくれるってことが分かった。自分では仲が悪いとは思わない。
そんな部員たちのおかげで辛かった副部長って仕事も何とかやってこれた。みんなが私の辛いときに声を掛けてくれて、じっと話や愚痴を聞いてくれて、アドバイスをしてくれて、居場所を作っておいてくれたおかげだよ。
特にパートのみんなには感謝してる。どれだけ苦しくても、どれだけ辛くても、どれだけ悩んでいても、フルート・オーボエパートに居るだけでそれはちょっと和らいだ。私の居場所はここにもちゃんとある、って思えるような雰囲気が大好き。パートの同級生のあの三人が居なかったら私は確実に部活を止めてた。パートの後輩があの二人でなかったら感じることのできなかっただろう嬉しさだって与えてもらった。
もうこのメンバーで吹けることはないんだなって、実感なんて全然ないのに鼻の奧がツンとする。
このメンバーで馬鹿みたいなことで大笑いすることもないんだなって、実感はやっぱりないけど、寂しい。
今日の最後の舞台前にパートで円陣組んだんだけど、そこでパートリーダーが「この六人で演奏できるのも最後やから」って泣きながら言った時に泣くつもりなんて更々なかったのに泣いてしまった。
私は舞台上で泣くことをあまり好かないから泣いてないけど、今日の舞台で最後の曲に近付いていくにつれみんなが泣いていて、アンコールの曲なんて学生指揮の子がぼろ泣きで、思わず泣いてしまいそうになった。
本当に本当に、大好きです。愛してる。
そう思えるくらいの人たちに出会えたことに感謝しなきゃいけないなあ。
今更もっとこのメンバーで吹奏楽をやっていたいって気持ちがじわじわ溢れてくる。
言い過ぎて何かあれだけど、本心。
吹奏楽も、このメンバーも大好き。
書き殴ったから色々まとまりなくて…うん。