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ふたつの道の どちらか選び



最近になって大好きだった人に再会した。でも、彼は私の知らない去年に大切な大切な人を交通事故で亡くしていた。飲酒運転のトラックが突っ込んで来たらしい。大切な大切な人の損傷の激しい遺体を前にしても泣けなかったらしい。

彼は育って来た環境が複雑で親からの愛情を満足に受けられず、心身共に様々な病気を抱えながらも今まで生きて来た。それはすべて彼の友達のおかげであったと思う。私は彼に会うたびに、彼に対する友達の愛情に感動していた。それまで私は常に、今まで病気を抱えながらも生きて来た彼には、いつかそんな過去の日々を笑い話にする日が来て欲しいと願っていた。だから、友達と幸せそうに過ごしている彼の話を聞くたびに、常に願っていた甲斐があったのだと、私は思っていた。でも違った。その日々が続いていれば違くはなかった。でも彼は失った。違ったんだ。

なぜトラックの運転手は飲酒運転をしたのか。自分がどれだけのことをしたのか理解しているのだろうか。死んでしまったあの人は今何を思うのか。死んでしまった今、その人は何を願うのか。そして彼はこれからどうなるのだろうか。彼は何を思うのか。何を願うのか。いろいろなことを考えてくうちに思った。

"死んだ人より、遺された人の方が悲しいんだ"

私はまた彼に幸せな日々が訪れるように願う。
彼に幸せな日々が訪れるように。願う。

おかあさんの唄/アン・サリー 高木正勝
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