話題:地味に恥ずかしかったこと

拍手コメントで演劇部時代のエピソードへの反響をいただいて、あの頃の事を思い出していました。わたしは高校１年生時いじめを受けて卒業式まで不登校でしたけれど、演劇部員として過ごした思い出は一生の宝物だと感じています。当時１年生ながら強豪野球部の女子マネージャーにスカウトされ、掛け持ちの演劇の方では役をもらい、高校演劇の大会を勝ち上がって行って、結果的にブロック大会まで進みました。関東大会とか関西大会とかそういうのね。個人としては球場アナウンスやナレーションの仕事を経験しましたし、男性と初めてお付き合いもしました。これらはすべて高校１年生の時の出来事です。期間にしたらたった１１ヶ月しかありません。人が３年間かけて得る青春を１１ヶ月間を通してあっという間に駆け抜けたような気がします。そう考えると、高校生活は苦しい事の方が多かったけれど、総合的に見れば幸せだったのかなあ……と思います。

演劇部の先輩方にはよく可愛がっていただきました。当時のわたしは天然ボケキャラとして扱われていて、もうしょっちゅう失敗をしていたんですね。例えば校庭の噴水の縁に座って先輩と話していたら、なんだかものすごく人の視線を感じる。それもくすくすと笑いをかみ殺している感じなんです。何か楽しいことがあったのかな？と思っていると、先輩が「ちょっ！？スカート！スカート！」と一言。何事かと視線の先を辿り後ろを振り向くと、思いっきりスカートの後ろ部分が噴水の水に浸かっていたんです。わたしはとにかく驚いてしまい、飛び上がる位の気持ちで「ぎゃあ、スカートが！」と言いたかったのですが口から出た叫び声はそれを縮めた「ギャース！！」。その瞬間、周りから「ギャ・ア・ス！ギャ・ア・ス！」と謎の拍手が沸き起こりました。ええー！？と戸惑いながらも観衆に応えなくてはいけないという謎の使命感があり、拍手のリズムに合わせて小さくガッツポーズを決めたら、先輩に「もーっいいから早くスカート絞って！わたしまで恥ずかしいじゃん！」とあたまを小突かれました。この後暫く、他学年の教室の前を歩くたびに知らない先輩達から「ギャース」と呼ばれていました。

またある夏の日曜日、部活の休憩中に校庭の水飲み場へ行った時の事。うちの学校は飲料水を出す機械が各所に置いてあって、みんなそのお水を直接飲んだり、水筒に入れて持って行ったりしてたんですね。わたしはもう水筒にそそぐ時間ももったいないと思ってそのままお水を飲んでいました。誰も居ないのを良い事にゴクゴクゴク……(まだ飲みたい)ゴクゴクゴク……(うーんまだ飲みたい)ゴクゴクゴク(おいしい)……と相当な時間その場所を占拠していました。すると横から「そんなに美味しい？」と声が飛んできたんです。「あっはい、飲みますか？」と答えながら顔を上げると、その相手はわたしが片思いをしていた吃音症持ちのOBの先輩だったんですね。その後二言三言何か話したんでしょうけれど、緊張と胸のときめきとで全く記憶にはありません。ただ会話を終えた後、わたしは込み上げる嬉しさをこらえきれなくて「わーい！好きな人とはなせたー！！」と大声を出しながら走ってしまって。正しく気持ちがばれた瞬間です。真っ青な顔をして振り向いたら「君、馬鹿じゃないの！？ねえ、馬鹿なんじゃないの！？俺が恥ずかしいわ！」と二度も聞かれました。この時「あっ、僕も好きです。よろしくお願いします」みたいな返事は一切貰っていないので、もしかしてわたしは付き合う前に一度振られたという事になるのでしょうか。

今こうして書き出してみると、どっちも発達障害の特性なのかなあと思います。噴水にスカートが浸かっていたのに気付かなかったのは不注意優勢。スラムダンクの主題歌ばりに君が好きだと叫びたくなってしまったのは衝動性。ストラテラを服用している今は、多少はそういう症状が抑えられていると信じたいけれど、元職場でも結局「天然ちゃん」と呼ばれていたので限界があるのかもしれません。ぼーっとしてるとよく言われます。

拍手してくれた方々どうもありがとね。

＞めぐさんへ
わー、めぐさん、お久しぶりです！いつもブログを読んでくださってありがとうございます。キュンですか？わたしにはめぐさんの可愛い顔文字の方がキュンキュンです(*´▽｀*)

＞にまこさんへ
いやいやいや、にまこさんはいつもそう言ってくれるけれど、わたしは結婚願望ないんだよ〜。だから気持ちだけ受け取らせてもらいます、どうもありがとう！にまこさんは素敵な人を見つけてね！

＞さのさんへ
演劇サークルなんですね、わー裏方ってことは「バミリ」とか言いますか？笑　わたしも裏方(音響、大道具、緞帳の開け閉めなどなど)してました。共通点発覚ですね！何かまたエピソード書きますね。