prof:bkm:
30代/二次元/メンタル/お洒落
味方になってくれた先生
18:34 2014/12/11
話題:先生

高校でいじめにあっていた頃、古典を受け持つ女の先生だけは最後まで味方になってくれました。先生は当時40歳を少し過ぎたくらい。いじめの事実を隠蔽しようとする学校側に抵抗して「ハウさんが教室に行きたくないなら行かなくていいんだよ」と何度もかばってくれた人です。

先生はよくわたしの家へ車で迎えにきました。その頃は通学路を歩こうとしても「ゴミごっこ」の記憶がよみがえって、過呼吸を起こしていたんです。「ゴミごっこ」というのはね、わたしの頭にビニール袋をかぶせる悲しくて苦しい遊び。一部の人には楽しかった遊び。わたしはバイキンだったから、みんなに蓋をされていたの。

だからたとえ車の助手席に乗っていても、スクールゾーンに通りかかると大泣きして「怖い!助けて!」とドアを開けようとしてしまいました。すると先生は正門の前でUターンをして「ハウさん、先生おなかが空いたからマクドナルドに行こう。ハウさんの分は先生のおごり!」と進路を変えてくれたんです。

道路脇にある小さなマクドナルドで、オレンジジュースとチーズバーガー、ポテトを食べました。先生は言います。
「ハウさんは優しくってとってもいい子なんだよ。でもね、世の中には、優しい人を潰そうとする人もいるの。そういう相手には無理に優しくする必要なんかないんだよ」「今は何を言っても自信を持てないだろうけれど、先生はずーっとハウさんの味方でいるから。あなたはバイキンじゃないよ。先生の大事な大事な娘。だからわたしに話してくれた事を他の先生たちに教えたりしない。約束よ」
ちょっと太めの小指と指切りをしました。

そしてその約束どおり先生はわたしを守ってくれました。だけどそのせいで学校側から総スカンを食らってしまい、二年生を終える頃にはとうとう退職する事になってしまいます。別れの日に「ハウさん、卒業式まで一緒に居てあげられなくてごめんね。味方でいてあげられなくてごめんね」と涙した先生を、いったい誰が責める事ができるでしょう。わたしは「必ず高校を卒業して先生に報告の手紙を書く」と新たな約束をして、大学生になった頃にそれを果たしました。

以来、手紙の交換はしていません。年明けから介護福祉の学校へ通って社会復帰をしたら、その時にまた手紙を書いてみようかなと思っています。先生、元気かな。本当に大好きな……尊敬している先生です。

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