今日もNさんと休みが一緒になった。

彼の用事が終わるのを待って、
午後から会うことにした。


『温泉でも行こうか!』

と誘われたので、温泉バッグを持って待ち合わせ場所に向かった。



本当は、
今朝からノドに違和感があって、

風邪っぽくて怪しかったから

会うのをやめようかと思った。



でも出掛けると意外と平気だったので、

『今日は chu〜しないよ。』
と約束をして。



珍しく雪が降ったこの街。

『ちょっと、雪を見に行かない?』

子供みたいにNさんが言うので、付き合うことにした。

山の方に入って行くと、
靴が埋もれるほど積雪があって、

大の大人がはしゃいで遊んだ。


山の上の温泉では、
生まれて初めての『雪見風呂』を楽しめた。


まさかこの土地で、雪を見ながら温泉に入れるとはね。

風邪気味だったのも忘れちゃってた。



ラーメンを食べた帰り、
人気の少ない所でNさんが車を止めて、

ふいに唇にkissをくれた。



『やだ!
風邪がうつるからダメって言ったのに〜
(;゚д゚)』



『もう しちゃったもん( ̄∇ ̄)』



『なに?
その、やったモン勝ち…みたいなの(^^;)』





私は、車の後ろのシートにこっそり置いといた袋を取り出した。


『はい!
早いけど、バレンタインチョコ。』



『うそっ!  ありがと〜(≧∇≦)

開けていい?』



Nさんは日頃、


オレは食べる物にこだわりはないから、
なんでも美味しく食べられちゃうんだよね。


なんて言ってるから、


100円くらいの板チョコでも喜ぶんだろうけど、


そういうわけにはいかないので、スペシャルなチョコにした。




すっごく嬉しそうにしてたから、
やっぱり 100円のでもよかったのかな( ̄∇ ̄)




『風邪こじらせるといけないから、
今日は早めに帰った方がいいね。』



『え〜?

まだこんな時間なのに…(´・_・`)』



『お母さんに、風邪うつしちゃ大変だろ?

お風呂も入ったしご飯も食べたんだから、
帰ったら薬飲んで大人しく寝ること!』



Nさんにクギを刺されたから、
早々と切り上げてきた。


私のことだけじゃなくて、
母の心配もしてくれるNさんに、

ちょっぴりキュンとしたよ。