徒然日和

[月島夢]ギャップ #とは [HQ!!]
5月22日 23:18

注意!!
夢小説ですーーー
男主でも女主でもいけるよーにしておりまふーー
(どっちかっつったら女主寄り)

お相手は月島君ですが口調とかわからんちんでござんす。
苦手なお方はバックでポン

ぶっちゃけボツ話ですてへぺろりん。


夢主設定
名前:爽(そう)
年齢:高1(ツッキーとため)
性格:お調子もののウブ。罵られる事に快感があったりなかったり
*******

キーンコーンカーンコーン

3時間目終了のチャイムがなる。
昼休みまで、あと1時間授業を受けなければいけない。


はぁ、と息をつく。
授業内容はさして難しくはないけれど、どうも疲れるものがある。

しかしそれは僕だけでないはず。
授業中は死んでるくせに、休み時間になると急に生き返って元気になる馬鹿なんてどこの学校にでもいるからだ。

だから、休み時間様々と思いたいが休み時間は休み時間でうっとおしい事が一つ。

「ツッキーいいいいいいいいい!!!!!!」
チャイムと同時にどたばたやってくるクラスメイト。
そう、こいつこそが、うっとおしい事の一つ、元気になるやつの一人。


「ツッキー!今の数学難しかったねー!!サインコサインタンジェントだって!!可愛い名前して公式えげつなくない!?」

「うるさい」

「あっごめんツッキー!」

こいつとの出会いは中学の頃。
でもここまでうるさいとは思ってなかった。
まぁ山口の幼馴染で、軽い挨拶程度しかしたことないのだから、知ってるといっても実際そこまで接点はないが。

「でさでさでさ!どこがサインとかなのかイマイチわからないんだけどさ…ツッキーわかる???」

「は?見つけ方がわかんナイの?バカナノ?」

「うおおお…あざます…」


あざます?なんで?

「場所は、筆記体のつづりで決めるといいの」

sinはSだから、ここが、こうでしょ。


三角形の辺と辺をペンでなぞる。

すると、
「すごーーー!!」
感動したのか馬鹿みたいに喜んだ。
別に褒められて嫌な気はしないが、うるさい。
というか、これくらいで騒がないでほしい。

「じゃあ、コサインはCだからこーで、タンジェントはTだから…T…?」

直角のところでTを表す方法がわかんなくなったらしい。

ペンを、指揮棒をかるく振るのように何度も動かしているが、きっとこれはTの筆記体を書いてるのだろう。

全身からはてなが何個もでているようだ。

というよりそのペン、僕の。

「そこはさ…」

新しくペンをだすのはめんどくさいので、
ペンを降ってるこいつの手を上からつかみ、タンジェントの場所を書いてやる。

つかんだ瞬間、「ふぁっ」と声をあげたがそれ以降はさっきのように叫んだりはしなかった。

「ったく、これくらいできないとか本当バカ

はぁっと短くため息ついたが、こいつは何も言わない。
「わかった?」

これくらいわかってもらわないと困るんだけど。

「う、うん…」

………ん??

さっきまでギャーギャー騒ぐくせに、
今は何故だか大人しい。


「大丈夫?」

立ってるこいつを見上げると、
俯きながら顔を真っ赤に染め、ぷるぷると震えている。


何で。
え、どうしてここで真っ赤になるの。
不覚ながら、いつもガンガンくるこいつの赤面に一瞬どこかが跳ねてしまった。

「は?」思わず声をもらすと

「ごめんツキシマサン…いや…こういうタイプは好きじゃないよネ…その…あ、タンジェント、アリガトウゴザイマス」

やらなんやら意味のわからないことをブツブツつぶやき、ぺこりとお辞儀をして、フラフラと足取りわるく自席に戻って行った。

なんだった今のは。


「うわー!照れてるの久しぶりに見たよ」

唖然としてる時に突然現れた山口。3限の時に貸した教科書を返しに来たらしい。
が、いつからいたのか。

「ん?ツッキーが手つかんだときだよ!」

にやにやと笑う山口に、で、なに?と返すと

「ゴメンツッキー!ほら、爽って何言われても打たれ強いし、攻めにいってるって感じだけど、本当は結構ウブで、受身ってなるとすごい照れるんだよね」

不意打ちだと尚更!
ふふん、とドヤ顔をしてみせる山口。

「つまり、僕が手をつかんだことであいつが照れたってこと?」

そうだね、と相変わらずニヤニヤしている山口が答えた。

という感じで、完全に無意識で行った事だが、僕は普段見れないあいつの一面を見る事ができた…らしい。

まぁだからなんだってことだし、何かとくになるのかって言われたら確かにそうなんだけど……

あいつの照れ顔とやらは、結構可愛かったって思ったり思わなかったりして。


*******
ありがとうございました(^^)



あとがき有り→
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