2017/11/11 20:46
怪異は怪異を呼ぶと言いますが…

話題:最近読んだ本

・『怪談狩り 禍々しい家』中山市朗著
・『現世怪談 開かずの壺』木原浩勝著

中山市朗先生の『怪談狩り 禍々しい家』には『新耳袋』シリーズでお馴染みの「山の牧場」の後日譚も収録されてまして、あの山奥にポツンと建てられていた謎の施設が怪談マニアの間で有名になるにつれ、何者かが「普通の施設」に偽装するかのように、徐々に姿を変えていく様子が綴られています。
……しかし、その増改築が逆に建物の不自然さを増す材料になってしまうという部分に恐怖を感じますねー……。(>_<)

そして、木原浩勝先生の『現世怪談 開かずの壺』も建物にまつわる怪談が多数収録されています。
その中にある「黒い部屋」という話では、友人の家に泊まりに行った女性が、ドアに貼られたガムテープを何気なく外したところ、真っ暗になった部屋の中から出られなくなるという怪異に見舞われるのですが……この話と似た怪異が『怪談狩り 禍々しい家』の中にも「真っ暗にするとダメ」というタイトルで収録されています。
こちらの舞台はワンルームマンションの一室で、部屋を出る前に電気を消すと暗闇の中に閉じ込められて外に出られなくなるという怪異が起こるというものです。

……ある条件によって、部屋の中に閉じ込められるという怪談は結構ありますが、ほぼ同じタイミングで読む事になるとは思いませんでした……。( ̄◇ ̄;)



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