話題:お菓子


日本が全宇宙に誇るノンフライスナック菓子[ザ・グレイテスト・カール]の生産大幅縮小、東日本での販売中止という衝撃的なニュースが先週飛び込んで来ました。

ショック→ショッカー→ショッケスト。正直これは大ショック、最上級レベルのショックでした。そのショックの大きさはと言うと、ベルリンの壁崩壊の衝撃の大きさが宇良ならば、此度の衝撃は白鵬。如何に私が大きなショックを受けたか、これでご理解頂けたと思います。

この世から完全にカールが無くなる訳ではないとは言え、全国に5ヶ所あった工場を1ヶ所を残して残り全てを閉鎖という事は、単純に考えれば出荷量も5分の1になる理屈で、やはり、これはかなりの生産縮小と言えるでしょう。と言うか、工場が全国に5つしか無かったのが驚き。少なくとも20ヶ所くらいはあるだろうと思っていました。

銘菓中の銘菓カール、特にチーズ味は私にとってソウルフードと呼べる程の存在で、体細胞の8分の1はカールで出来ていると言っても過言ではありません。つまり、もしも私がキリストだったらカールは間違いなく12使徒の1人に入る、それくらい重要な存在であるという事です。

さて、心に響かない例えを2つ続けてみましたが、カールに対して特別な思い入れがあるのは嘘ではありません。

何と言っても忘れ難いのは、世界陸上でミスター(長嶋さん)の放った一言「HEY!カール!」……おっと、これはカール・ルイスの方でした。

木之内みどりさんの爽やかな笑顔とシェパード犬の凛々しさが……うっと、これは刑事犬カールの方ですか。

結局、マルクス主義の現実性というのは……るっと、これはカール・マルクスの話。

いや、違うのです。おちょくっているのではなく、動揺しているのです。昔のブログにも書きましたが、高校の頃、世界遺産級のひなびた駄菓子屋でカール(当然チーズがけ)を買ったところ、なんと消費期限を6年以上も過ぎており、積年の湿気のせいで中身が液状化していたという、そんな素敵な思い出もあります。

どうも近頃カールのCMをとんと見ないなあ、とは思っていたのです。でも、まさかこのような事態になろうとは。全国チェーンの小売販売店なら西日本への出荷分を東へ回す事も可能ですけど、物流の手間を考えるとやはり実現性は少し下がる気がします。

カールのない世界など正直考えられません。流行りの言葉で言うなら『どげんかせんといかん!』。そこで、どうすれば良いのか。カールを再び東日本の店頭に並べる為の方法を幾つか考えてみました。

@竃セ治を買収してCEOあたりに収まり鶴の一声でカールの大量生産に踏み切らせる。むしろ、カールしか作らせない。

A日本列島を持ち上げてクルリと180℃回転させ元に戻す。東日本と西日本が逆になるので私の居住地域にはカールが並ぶ。

B地磁気を逆転させ南極と北極を入れ換える。西と東が逆になるので現在の東日本は西日本になりカールが並ぶ。

C勝手に工場を造り勝手にカールを製造し勝手に売る。多分怒られる。いや、怒られる、では済まない。

Dタイムマシンで10年くらい前に戻り、カールの購買運動を立ち上げて売り上げを伸ばし、カールの生産大幅縮小という未来を改変する。もっとも、タイムマシンがあるなら過去へ戻って其処で食べれば良いような気もするし、もはや、カールどうこういう問題ではないような気もするが。

E大人なので大人しく再販を待つ。

奇遇にも選択肢が6つになったのでサイコロを振り、出目で決めたいと思います。

壺振りお竜『どちらさんもよござんすね。入りますッ』

カン♪カラカラカラカラ♪パシッ♪

出た目は……6!

ああ、残念。本当はBの地磁気逆転をやりたかったのだけど、サイの目には逆らえません。仕方なく黙って待ちたいと思います。

たかがお菓子。されどお菓子。いとおかし。お茶の間のブラウン管から再び、あの牧場的でホッとするカールのCMが流れる日を皆でカールおじさんの扮装でもしながら待つと致しましょう。


〜おしまひ〜。

追記:カールと並び、明治が宇宙に誇るレガシィ銘菓[明治ストロベリーチョコレート]がカールと同じ運命を辿らないよう切に願っております。