話題:詩
つまらぬ用事をすませた深夜。人影もまばらな駅のホームに宙ぶらりんな時間が流れている。もはや今日とは言い難く、明日と言うには遠すぎる。今日にも明日にも属さない迷子のような頼りない時間。くたびれたベンチの背中には文字のかすれた時刻表。白線の外側には夜という名の地球の影がぽっかりと大きな口を開けている。この場所は、誰かがそして誰もが、最終列車を待つ為だけに存在する、隙間のような小さな世界。頼りない蛍光灯の明かりがホームの上に人造の私の影を作っている。
人の影は小さな夜なのだ。その昔、誰かがそんな事を言っていた。夜空を見上げるように自分の影を見下ろせば、其処には星が煌めいているのだと。その人の名前はとうの昔に忘れてしまった。否(いや)、それは此れから訪れるいつかの未来で誰かが私に語り聞かせる言葉なのかも知れない。宙ぶらりんな時間には、宙ぶらりんな思考がよく似合う。日なたの想いを胸にしまい、足下に延びる己の影を見つめれば、微かな胸の痛みと共に流れ星がひとつ、影の夜空を駆け抜けてゆく。
ふいに空気の流れが変わる。鈍色に輝くレールの伝える静かで冷たな震動に、夜が小さく震えている。それは最終列車の間もない到着をそっと告げる、本日最後の夜の仕事、言葉のないアナウンスにほかならなかった。
【終わり】
「程よい加減に切ない余韻を」
そう♪そこなのです!( 〃▽〃)
感傷の海に小舟を浮かべるとも決して溺れる事はなく…。先ずは、その匙加減を大切にしながら書いてみたのです♪まだまだ完璧とは云えないバランスだとは思いますけど、そのように感じて貰えたなら良かったです。正直、ホッとしたというか(笑)ヾ(*T▽T*)
最終列車を待つ深夜のホームって、其処にしかない独特の世界がありますよね♪(*´∇`*)淋しいような切ないような…でも、それでいて不思議と心地よいような…。
一日の終わりと始まりも、やっぱり特別な時間のような気がします♪(*^^*)
…おやすみなさい♪
いえいえ…♪(o^・^o)
そういう詩情溢れる姿も、もともとは夢邪樹さんの内に存在する真実の姿のひとつなのでしょう♪そして私も、返ってきた木霊のようなその言葉に共鳴するのです(//∇//)
…この、少々の気恥ずかしさを心のスパイスとして此れからも共に言葉を紡いでいきましょう(笑)(/▽\)♪
こんばんは☆
ああ…
なんてほどよい加減に切ない余韻を感じるお話だろうか
…(*´-`)
最終列車を待つホーム独特の静けさが伝わります
1日の終わり
1日の始まりってだけで
人間の感情は、こうも違うものでしょうかね。
1日の終わりは、やはりしみじみとします(*´ω`*)
おやすみなさい トキノさん☆ミ
みのさんの言葉を紡いでいく魅力に惑わされ
照れくさいながらも 私の中の言霊が溢れてくることがあり
現実の世界なら 恥ずかしい自分が
みのさんの魔法でこぼれてしまいます
(*/''*)/照れくさい
ああ、その雰囲気よく判ります♪
“白い闇”とは、けだし上手い表現♪( 〃▽〃)
日常と非日常のあわいに存在するような得体の知れない世界。確かに、昔の人は今よりもはっきりとそういう世界、領域を感じていたかも知れません( ☆∀☆)
ああー♪その、駅やホームからの視点で描かれたエピローグ的な情景、いいですねぇ〜♪( 〃▽〃)
明かりが消えてゆく駅舎やホーム…一日の残り香のような淋しさがとても素敵です♪(*≧∀≦*)
眠りについた世界の中で、まだかろうじて目が覚めている場所。その静謐な空気感と、ある種、迷子のような寂しさを描けたらいいなあ〜と思って、ちょっと書いてみた(/▽\)♪
センチメンタルが過剰にならないよう抑え気味な感じで♪f(^_^)
ああ、銀河鉄道の夜は私も大のお気に入りです♪
透き通った世界観が南都も言えない…。思えば、あれも影の中の夜…心象世界のお話なのかも知れない♪(〃^ー^〃)
微かな胸の痛み…これは多分、読んだ方がそれぞれに思った事や物それら全てが正解でいいと思う♪ 富山の無人駅かあ…行ってみたいなあ( 〃▽〃)
満月の光の下、誰も居ない道を歩いた時の“白い闇”感を思い出しました。
夜遅い〜早朝のまだ暗い時間帯って、
今でも人間のモンじゃ無い世界って気がしますが
夜がもっと暗かった時代には本当に人間の領域じゃ無かったのでしょうね……。
最終列車がわたしを包み終え 残されたホームは夜のとばりに包まれた
そして 駅が眠りについた
それがまたセンチメンタルで良いわ
(*´ー`*)
だいすきなほんやから
「微かな胸の痛み」てゆーとこがひっかかったのはーなんでやろ?
富山で無人駅にいたときにそんな風景やった気がする
うちがそのときにおもたんはさみしーかんじやったかな
ぽっぽやの、静謐で澄んだ空気感いいですよね♪雪のホームに佇み続ける寡黙な健さんの立ち姿と生真面目な駅帽の被り方、とても深く印象に残っています(*´∇`*)
かまくら♪子供の頃に何回か入った事あります♪
簡単な造りの小さなものでしたけど、そう言えば確かに、賑やかだった周りの声や外の物音が殆んど聴こえなくなったような…。雪が音を吸い込む、吸収する。何だか、不思議で素敵ですよね♪( 〃▽〃)…ありがとうございます♪おやすみなさい♪
高倉健さんの、ほっぽやを想いました。
北国の夜の雪に包まれた静寂を感じました。
かまくらって入ったことありますか?静かなんですよ。
雪は全ての音も包み込みます。
素敵な絵のような文章に
冬の夜の何故だか暖かさをかんじまして。。。
眠れそうです(^_^)
おやすみなさい