話題:妄想を語ろう


『無人島に漂着したい』

子供の頃からそのような密やかな願望があります。

しかし、

その願いは永遠に叶えられる事はないでしょう。

何故なら……

私が漂着した時点でその島には“私という人間”が存在する事になり、もはや無人島とは呼べなくなってしまうからです。

つまり、悲しいかな、人はどうあっても無人島に漂着する事は出来ないのです。

いや……一人だけ、無人島に辿り着けるかも知れない人間がいるかも知れません。

その人の名は太宰治。
“人間失格”故に。


…と言った感じの屁理屈を得意満面で披露して周囲にいる人々のひんしゅくを買い、都会に居ながらにして“無人島気分”を味わうという…そんな、感じの妄想をたま〜にします。

たま〜〜〜に、ですよ。


【終】。