話題:みじかいの


新宿御苑に五重の塔が存在しない事を知り茫然と立ち尽くす【】に猫は言った。

「どうやら込み入った事情がありそうだニャ…」

そして「ちょっと案内したい場所がある。ついて来るニャ」。そう言って歩き出した。

猫に促されるまま辿り着いた先は、そこいらの公園でも普通に見かけるような休憩用の東屋(あずまや)だった。見たところ特に変わった感じもない。極めて質素な造りの東屋だ。おまけに無人である。いったい、こんな所に来てどうしようと言うのか。これは全くもって無駄な寄り道なのではないか。

だが、次の瞬間、【シャイニング輝】は信じられない光景を目の当たりにする。

「開けカツオブシ!」猫が呪文を唱えると、東屋のベンチの真下に地下へと降りる謎の階段が現れたのである。

マップには存在しない猫階段。裏の顔を見せ始めた新宿御苑。果たして階段の先にはどのような世界が広がっているのか?

【シャイニング輝】の冒険は新たな時空へと突入する。


☆☆☆


そして次回…


銀のエンゼルが4枚になってから30年…。

どうしても残りの1枚を引けないまま、少年は大人へとなった。

それでも彼は諦めなかった。やがて宇宙飛行士へとなった男は大銀河の星海で、最後の銀のエンゼルとは他ならぬ自分自身である事を知る。

次回あらすじ大作戦『キョロちゃん・イン・マイハート』に全宇宙ステーションが涙する!