話題:突発的文章・物語・詩
人が高く跳躍する為には必ず一度、膝を折り曲げて身を屈める必要があります。それと同じで人生で大きな飛躍を見せる時も、その前には必ず、低く屈み込むような忍耐の時期があるのです。
…と、テレビの人が言っていたので、事あるごとに低く屈み込んでいたら、膝に水が溜まってしまった。
冷水機の水が美味しいと評判の病院で診察を受けた結果、どうやら私は「貯水池の体質」である事が判った。
医者の話では、すぐに手を打たないと大変な事になる可能性があるらしい。
医者はそれをトイレが詰まった状態に例え、その流れで、詰まる可能性の低い昔ながらの“ぼっとんトイレット”が如何に優れ物であったかを懸命に説いていたが、正直それは私の心には響かなかった。
ともあれ、手術は必須のようだ。
私は訊ねた「いつやるか?」
すると「いつでもいいですよ」
普通に答える医者の言葉が、何故かとても新鮮に聴こえた。
翌日。
無事に手術を終えた私の膝には、左右に一つずつ水道の蛇口がついていた。
これで、いつでも膝に溜まった水を体外に排出する事が出来る。
膝に蛇口のある生活。
Life with the faucet on the knee.
それは思っていたよりずっと快適なものだった。
通勤電車の車内や路上で、膝の蛇口から出た水を美味しそうに飲む私。それを羨ましそうに眺める膝に蛇口を持たない人々。
しかし、決して独り占めはしない。喉が渇いている人には、膝の蛇口を捻って惜しみなく水を与えて上げる。中には、私の膝に手を合わせ拝んでから水を飲む信心深い人もいる。
歩くルルドの泉。
そう呼ばれる日も恐らくは近い…。
《続きは追記からどうぞ♪》
それは兎も角、私の膝は駱駝のコブよりも水を溜めておける事は間違いなさそうだ。
(ついに駱駝を超えたな)
駱駝を超える事は、子供の頃から抱いていた人生目標の一つなので、これで夢が一つ叶った事になる。
それは確かに、私にとって大いなる飛躍であった。
次なる夢は、有給をとって砂漠へと旅立つ事だ。水を求めて彷徨う砂漠の迷い人に、膝の蛇口から水を与える。そして、膝の天然水で砂漠に新たなオアシスを作り出す。
(公園の水飲み場を超えたな)
公園の水飲み場を超える事も私の人生目標の一つだった。
私はとても満足していた。
ところが…
夢のような生活は、或る日、突然にその終わりを告げた。
道を歩いていた私の前に、砂漠のような色の作業服を着た男が立ちはだかったのだ。
男は私の膝を指さしながら、「許可は取ってありますか?」と言った。
どうやら水道局の人間らしい。
「許可は取っていませんが、水道管に繋がっているわけではないので…」私は言い返した。
しかし、水道管との接続の有無とは関係なく、蛇口を取り付ける際には許可が必要との事だった。
私は許可を得ようと、二万回かき混ぜた納豆のように粘りに粘った。が、結局、許可は降りず、泣く泣く私は蛇口を膝から取り外した。
私は大きく飛躍し…そして墜落した。
こんなフリーフォールな気分の時はケンちゃんと話がしたくなる。
しかし、ケンちゃんは相変わらず行方知れずのままだった。
本当に何処へ行ってしまったのだろう?
そう言えば…
私は、昔、ケンちゃんにタロット占いをして貰った時の事を思い出していた。
あの時、一枚のタロットカードを裏返しながらケンちゃんは私にこう言った…
「ウン。君には、美しい湖になれる素質がある」
ようやく、その言葉の意味が判ったような気が私はしていた。
‐第8夜終了‐。
それはつまり…
復活したタイガースのメンバーの中に何故かムッシュかまやつ氏の姿があるという…THE・GS間違い探しコンサートでは?φ(゜゜)ノ゜
そして…ついに下駄を鳴らして、ルックルックのあの男がやって来る。ヽ(*´▽)ノ♪
気がつけば…前回から2ヶ月半以上…
感覚的には1ヶ月ぐらいなので、時間の流れの速さに軽くショックを受けてます(笑)φ(゜゜)ノ゜
彼も、「三日月☆さんのリュックに入りたかった」ってとても残念がってました。それも人生目標の一つだったらしい…(//∇//)
ケンちゃん…「いつ戻るか?」「…それは神のみぞ知る」(/▽\)♪
→かまやつひろし
来てくれるかな?
→断る!(言ってみたい)
きみいくつ?
→いくつに見える?
そんな午後のひととき
久々のシリーズ復活
♪ヽ(´▽`)/
いやぁ、ぜひ彼に私の防災グッズコレクションとしてリュックに入ってほしかったのに。
水道局の許可がいるのですね
( ノД`)…シクシク
それにしても、けんちゃんは何処へ(・・?
いつやるの?
と問われると、つい『今でしょ!!』って言いたくなる病気、早く治んないかなぁ〜。