話題:ちょっwおまw


先日、二泊十日という強行軍でマダガスカルの小京都と呼ばれるインドの杉並区役所へ旅行に行った友人から、お土産に鴨南蛮製のFAX電話機を頂きまして、早速取り付けてみましたところ、すぐさまFAXがピーギュルルルと鳴ったかと思うと、なんと、親戚の叔母さまが送信されて来ましたのです。

しかもそれは、確かに親戚の叔母さんでありながら同時に、溶けかかったメロンシャーベットでもあるという驚くべき同時存在性を兼ね備えておりました。

すると、

ビックリ・ザ・ファクシミリ効果で、おへそが額の真ん中まで移動した私に、取り出し口から床に自然落下したメロンシャーベット状の叔母さまが、とても溶けかかっているとは思えない力強い口調で言ったのです。

『将軍さま、それではまず、将軍さまがスクリーンセーバーの中から虎を追い出して下さいまし〜な!』

確かこれは、“一休さん”だったか“α休さん”だったか“┻体さん”の有名な台詞だったような…しかし、私は室町幕府第三代将軍【足利義満】ではありません。ありません。ありませんが、有馬温泉には一度行ってみたいと常々思っていましたので、叔母の言いつけ通りにスクリーンセーバーの虎を追い出そうと、先ずはカモミールのハーブ紅茶を煮出すところから始めました。

程なく、ハーブ紅茶は梅茶漬けの形で完成したので、いざ虎退治に挑もうとしたのですが…よくよく考えてみれば私の部屋には、叔母メロン云う処のスクリーンセーバーなど在りはしないのでした。

もっとも、その代わりにスクリーンセーバー風'カブトガニの剥製ならあります。スクリーンセーバー風'低反発枕の卍固めスペシャルもあります。おまけにスクリーンセーバー風'亀の子だわしのヨーグルトもあります。更には、三年前から飲みかけのまま放置され、程よく熟成しているスクリーンセーバー風'ナメコ汁すら其処には在ります。

しかし、肝心のスクリーンセーバーは無いのです。いえ、実は、スクリーンセーバー風'スクリーンセーバーなら在るのですが、それはあくまでも“風のもの”であって“そのもの”ではないので、“ガックリ”を“ガックシ”で代用するのと同じ訳にはいかないのです。

そうこうしている内にも、メロンシャーベット状の叔母さまは床の上で溶け始めています。仕方ないので、私は【ようかい叔母メロン】を雑巾で拭き取る事にしました。

叔母を雑巾で拭き取るなど失礼な行為では?

そう思われる方も居るでしょう。しかし、丁寧に拭いたので問題はないのです。

 
《続きは追記に》