話題:言葉遊び

テレワーク、ソーシャルディスタンス……年々、カタカナ言葉の存在がますます目立って来ているような気がします。カタカナ言葉は基本的に西欧など外国由来の言葉である訳ですが、今回はその一部を無理やり漢字に変換して遊んでみたいと思います。無造作に漢字にするのも良いのですが、それだと“しっちゃかめっちゃか”になる可能性がありますので、今回は「カタカナの一部を既存の二字熟語に変換する」というルールで行いたいと思います。その他の細かいルールについては以下をご覧下さい。

◆ルール◆……@既に二字熟語として存在している物のみを使用する事が出来る。先に挙げたソーシャルディスタンスであれば、「ソーシャルディス箪笥」という具合。箪笥(たんす)は既に存在する熟語なのでOKという訳です。A「ー」長音は母音(あいうえお)に置換出来る―「コード」→「こうど」→「高度、硬度」等。B人名や地名は一般的、有名な場合は可とする。

例――

〇【アスパラ瓦斯】(アスパラガス)は[瓦斯=プロパンガス、ヘリウムガス等のガス]という語句が一般的な熟語として既に存在しているのでOK。

×【アスパラ我酢】(アスパラガス)は[我酢]という熟語は存在せず単漢字を並べただけなのでNG。

つまりは、“仏恥義利”(ぶっちぎり)のようは落書き的当て字は駄目だという事です。

では、それを踏まえた上でカタカナ語の一部を二字熟語に変換してみましょう……。


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◆【ツアー混濁ター】
(ツアーコンダクター)

極度の方向オンチでホテルの中ですら迷ってしまう全く頼りにならないツアーガイド。ホテルの予約や車、観光施設の手配もすべてうろ覚えなので、すぐにパニクり意識が混濁してしまう。


◇【ラルフ老練】
(ラルフローレン)

老練なる縫製の技と落ち着いたデザイン、確かな素材で違いの判る大人を魅了する老舗のブランド。


◇【メトロ濃霧】
(メトロノーム)

一寸先すら見えない濃い霧の中、カチッ…カチッ…カチッ…とリズムを刻む規則的な音が聴こえてくる。ジェイソンやフレディが出て来そうなちょっとホラーな雰囲気。


◆【腐乱ケンシュタイン】
(フランケンシュタイン)

文字通りゾンビ化したフランケンシュタインの事。人造人間でありながら同時にゾンビでもあるという矛盾が魅力のモンスター。


◆【苦労ゼット】
(クローゼット)

狭いうえ、異様に湿気が溜まりやすく収納に四苦八苦する押し入れ。勿論、扉の立て付けも非常に悪い。


◆【コカ甲羅】
(コカコーラ)

とある南の島で亀の甲羅を器に出てくる黒褐色の炭酸飲料。コカ・コーラの元になったとされ、かすかな生臭さが癖になるとリピーターが後を絶たない。


◇【プライベート会津】
(プライベートアイズ)

ホール&オーツがお忍びで来日、会津地方を旅行した時に作ったといわれる幻の楽曲。民芸品「あかべこ」のカタカタと揺れる首がパーカッションとしてリズムを刻んでいるのが特徴。


◆【殴打ーメイド】
(オーダーメイド)

昭和の体育会系の仕立て屋。色々と細かく注文出来るが、お渡しの時に必ずぶっ飛ばされる。


◇【紀伊ホルダー】
(キーホルダー)

紀伊半島限定で販売しているキーホルダー。形はもちろん紀伊半島で、素材は乾燥させた梅干しと蜜柑の皮。


◆【帰路メートル】
(キロメートル)

帰り道にのみ適用される距離の単位。例えば同じ1qの距離でも、疲れている時や家に帰りたくない時は3qや5qと家路が遠くなり、逆に家で楽しい事が待っている時は2百mなど距離が短縮される。いわゆる心の距離を数値化したものである。


◇【シンクロナイズド睡眠グ】
(シンクロナイズドスイミング)

寝相や寝返りのタイミング、いびき、寝言のシンクロ率をみる採点競技。ペアと団体がある。近々、得点対象項目に「歯ぎしり」が追加されるらしい。


◆【暖炉ップタイヤ】
(ダンロップタイヤ)

何もしなくても熱を持っている暖かなタイヤ。冬場は猫の溜まり場となる。熱を持ち軟らかいのでグリップは良いが、その分タレやすく消耗は早い。


◇【嘔吐マチック】
(オートマチック)

明らかに飲み過ぎの宇多田ヒ〇ルさん。残念ながら、抱き締めてもパラダイスにいるみたいにはならない。


◆鈍器ホーテ
(ドンキホーテ)

広大な床面積と膨大な商品数を誇る大規模量販店。が、売られているのは「鈍器」のみである。


◇【椅子タンブール】
(イスタンブール)

腰掛けるとイスタンブール(トルコ)にワープする椅子。便利は便利たがイスタンブールの何処に転送されるかは不定の上、帰りは自力となる。ビザやパスポートを忘れると不法入国で逮捕されるので注意が必要。


◆【譲二ア・オン・マイ・マインド】(ジョージア・オン・マイ・マインド=我が心のジョージア。スタンダード曲)

いつまでも心に残り続ける譲二さんの勇姿。その譲二さんが山本譲二さんなのか安部譲二さんなのかは、あなた次第です。


◇【法務ベース】
(ホームベース)

一塁と二塁と三塁は普通に野球で使用するベースを使っているが、本塁だけはベース代わりに[六法全書]が埋め込まれている。


◆【暴飲グ747】
(ボーイング747)

大酒呑みばかりが乗るジャンボ旅客機。あっという間に機内のお酒がなくなってしまうので航空会社は頭を悩ませている。プロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアントがリアルにそんな感じだったらしい。


◇【エヴァン下痢オン】
(エヴァンゲリオン)

……あまり説明したくないが、兎に角お腹が弱いエヴァ。いついかなる時でも正露丸は手離せない。


◆【マサチュー摂津】
(マサチューセッツ)

……今まさにチューしようとしている摂津くん(さん)。ただ、それだけ。温かく見守ってあげましょう。

◇【トレンディ銅羅マ】
(トレンディドラマ)

……大事な場面になると必ず銅鑼がゴーーンと鳴り響き、すべての雰囲気を台無しにする残念なドラマ。


◆【トー苦笑】
(トークショー)

……何を言っても全くウケない。焦れば焦るほど更にスベリまくってしまう。そして、会場のあちこちから苦笑が……という楽しいショー。

◇【ビーチボー伊豆】(ビーチボーイズ)

……伊豆の海でしか遊ばない男子たち。伊豆半島では生き生きとした輝きを放つが、その他の海、沖縄や湘南、房総などでは急に背丈が縮こまる。カリフォルニア・ガールズに憧れている。

◆【マー苦痛】
(マークII)

……ハンドルはやたらと重く、サスペンションは最初からガタガタ。ブレーキは非常に硬く、アクセルは逆にユルユルなので危険極まりない。車内空間も不自然なほど狭く、シートの座り心地は史上最悪で、これなら剣山の上に座った方がまだマシとまで言われる。更にシートは常にムレムレで悪臭を放っており、乗り物酔いする人は2分と持たずにアウトとなる。まぁ苦痛しかない乗用車である。


◇【六萬アトキンソン】
(ローワン・アトキンソン)

……麻雀で、異常な迄に[六萬](ローワン)の牌にこだわる続けるローワン・アトキンソン。[六萬]でしか上がらないので自力でツモるしか勝ち目はない。不自然極まりない打牌だが、そう感じさせないのは、はなから彼の立ち振舞いが挙動不審だから。それもその筈、彼こそ、かのMr.ビーンなのである。


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今回はこの辺でお開きという事で。
ボツにした候補がけっこうありますので、そちらは新ネタが書き上がりそうにない時の為のストックとして保存しておく事に致しましょう。(/▽\)♪