話題:妄想を語ろう



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『シャツのボタンの事』

〇〇月××日【木曜日】

(雨 時々 ドモホルンリンクル)

おNEWのシャツ(超ボタンダウン)を着て初のお出掛け。電車に乗っている時、シャツの前ボタンをかけ違えているのに気づいて慌てて直す。超ボタンダウンだけあって前閉じのボタンだけでも24個あるので嵌め直すのも一苦労。ちなみに両腕も背中も両脇もボタンで留める仕様(総ボタン数240個)なので着替えるのにとても時間が掛かるのだ。でも、それだけの価値があると思う。何せ、ボタンの一つ一つに歴代のアメリカ合衆国大統領や大統領補佐官、FBI長官、ニューヨーク州知事の顔が彫刻されているのだ。これはカッコいい。これがカッコよく無かったらこの世にカッコよい物など一つもないだろう。

電車から降りて、打ち合わせ等で使ういつもの喫茶店へ。ここで、またもや、シャツの前ボタンをかけ違えている事に気づく。さっき直したはずなのに再び1個ズレになっている。狐につままれたような気持ちで今度こそ間違えないよう掛け直す。

が、その後も、ふと気づくといつの間にかボタンがズレて留まっている。紐やロープ、コードというのは放っておくと自ら勝手にからまりだす性質がある(紐=生物説)が、もしかするとシャツのボタンにも同じような性質が備わっているのかも知れない。ボタンダウンのシャツ=生物説。近いうちに論文としてまとめ、学界に提出するとしよう。そんな事を思いながら、かけ違えたボタンを見つめていると、ボタンの中のジョンFケネディ大統領顔がニヤリと笑ったような気がした。


〜おしまひ〜。