話題:詩人の一行日記


朝からしとしと雨が降り、薄曇りの空に美しく映える紫陽花の葉上を蝸牛(カタツムリ)並みのゆっくりとした速度で歩く蝸牛(カタツムリ)を、時を忘れて記憶喪失になる程まじまじと見つめ続けていたら、万物の境界が曖昧になり、時間の壁に穴があき、最後には、どういう理由によるものか平仮名の『ぬ』と『む』の違いが解らなくなって来たのです……。