話題:突発的文章・物語・詩

ニューヨークのナイトクラブで二人の男が話をしていた。いつしか話題は、今年散々たる成績に終わったヤンキースから煙草へと移っていた。


マイケル「そう言えばジョニー、お前さんついに煙草やめたんだって?」

ジョニー「ああ、健康にも悪いし周りにも迷惑かかるからな。スパッとやめたよ」

マイケル「そりゃ大した決断だ。ヘビースモーカーだったお前がねぇ……でも、煙草なしでツラくないかい?」

ジョニー「最初の3ヶ月ぐらいは確かにちょっとキツかったな。でも、もう大丈夫さ」

マイケル「もうどのくらい煙草吸ってないんだい?」

ジョニー「あと半月でちょうど1年になるな」

マイケル「ほぅ、そりゃ大したもんだ。ここまで来れば大丈夫そうだね」

ジョニー「ああ、禁断症状も今は全く出ないようになったしな」

マイケル「なるほど。煙草は完全に卒業したってわけか」

ジョニー「お陰様でな。この先の人生、恐らく俺が煙草を吸う事二度とないだろう」


そう言うとジョニーは、懐から“葉巻”を取り出し、美味そうに吸い始めたのだった…。


【終わり】


‐おまけの話‐

ニューヨークのナイトクラブでジョニーとマイケが煙草の話をしていた頃、東京は中目黒のマクドナルズでは悲願の英検4級合格に向け、猛勉強に勤しむ二人の男子中学生の姿があった。

飛翔夢(つばさ)「なあ…“無二の親友”って、英語で何て言うんだ?」

竜翼志(たつよし)「……ムーニーマンじゃね?」

飛翔夢「あ、何かそれ聞いた事あるな!」

竜翼志「だろ?…俺たち、ずっとムーニーマンでいような」

飛翔夢「あたりきしゃりきよ!」


【終わり】