話題:笑える話
台風の影響がちょっと心配ではありますが…いよいよ明日16日から日本全国56億人が待ちに待ったプロ野球CSセカンドステージが始まります。
因みにCSとは、チキンフィレサンドではなくクライマックスシリーズの略。食べられませんので、どうか御注意下さい。
さて、そんなカーネル・サンダースも大注目のプロ野球CSセカンドシリーズですが、その前ステージであるファーストステージでちょっと笑える出来事がありました。
プロ野球ファンはもとより、ニュースのスポーツコーナーでも取り上げられたりしていたので御存知の方も多いとは思いますが、そうでない方もいらっしゃるだろうという事で、本日はプロ野球の素晴らしさを知って頂く意味も含めて、軽くお話ししてみようと思います。
☆☆☆
それは、10月12日に行われたセ・リーグCSファーストステージ阪神vs広島の五回表広島の攻撃中に起きました。
バッターの丸選手の打ち上げた力のない打球が、レフトとサードの中間辺りのファウルゾーンにふらふらと上がったのです。
打球としては完全に打ち取られた当たり。ところが、当日の甲子園球場はかなり強い風が吹いており、ボールは風に流されてフェアゾーンの中に戻ってくる形となったのです。
しかも、その飛んだ位置が絶妙で、外野と内野のちょうど真ん中ぐらい。レフトが捕るのかサードが捕るのか、それともショートが捕るのか、非常に判断の難しい打球でした。
当然、レフトサードショートの三人は、捕球する為、打球を見上げながら推測落下地点に走ります。
(うわっ、これは微妙だな)
テレビの画面を観ながら私は思っていました。ポテンヒットになるかも知れない…。
ところが!
私は画面の中に“ある一つの違和感”を覚えたのです。
微妙な位置に上がった打球を、レフトサードショートの三人が同時に追い掛けるのは解る。と言うより、当然そうしなければいけない。しかし、それなら何故…
(画面の中に“四人”いるの!?)
レフトサードショートで三人…
残りの一人は誰?
守備位置からするとセカンドかセンターしか考えられません。しかし、僅か数秒の時間でこの距離を移動したとなると、チーターなみに足が速い事になり、やはり無理があります。
打球を追う四人目の男。謎の登場人物Xの正体はいったい?
……ボールボーイの少年でした。
ボールボーイとは、球場に所属していて主にファウルボールや折れたバットの回収、球審に新しいボールを渡したりするアルバイトの子です。
しかも、その少年は、片手に椅子(待機中に自分が座る折り畳み式のパイプ椅子)を持ったまま打球を追い掛けていました。
…何でやねん!!ヾ(*T▽T*)
球場が爆笑に包まれています。
恐らくはこういう事…
打球が上がったのを見たボールボーイの少年は、ファウルボールと判断し、それを回収しようと追い掛けた。しかし、打球を見上げたまま追い掛けたので、ボールが風に流されている事に気づかず、そのまま自分も一緒にフェアゾーンに入ってしまったと。
幸いにも、打球はちゃんとプロ選手が捕ったので大事には至りませんでしたが、それでも、滅多に見られない珍プレイだったと言えるでしょう。
プロの選手たちは必死にプレイしていたし、ボールボーイの少年もまた同様に、必死に自分の仕事をしていたのだと思います。
そういう真剣な場だからこそ、笑いもまた、ひと塩となる。
恐らくこの場面は、これから先も長く語り継がれる事となるでしょう…。
それにしても、あのボールボーイの少年…試合後、そうとう説教くらっただろうな。
でも、きっと、いい思い出になるに違いない(*´∇`*)。
〜おしまい〜。