話題:(´・ω・`)セボーン♪
世間を揺るがした『水島博之誘拐犯』『Kコーポレーション全社員同時失踪事件』『草壁警部失踪事件』、この3つの事件の裏で密かにもう1つ、とんでもない大事件が勃発していた事を皆さんはご存知だろうか?
いや…誰一人として知る者はいるまい。
何故なら、その事件は誌面の上ではなく、現実の世界で起こったものだからだ。
それは『誘拐犯』のストーリーが佳境に入った或る朝、いや、陽も昇らぬ未明の事だった…
スヤスヤと天使のような顔で眠る私のロバの耳に、「ねぇ!ちょっとちょっと!」、何やら切羽詰まったような声が届いてきたので、薄ら目を開いて声のする方を見てみると…私のベッドのすぐ脇に母親らしき生物の姿がありました。但し、この時点ではまだハッキリと確認した訳ではないので、あくまでも“未確認母親生物”です。もしかしたら母親に化けた父親かもしれません。
しかし、更に目を開いて眺めてみると、どうやらそれは、本物の母親であるらしい事が判りました。
それにしても、いったい何時なのだろう?
私は枕元に置いてある携帯電話を手に取りました。しかし、時刻表示が見えません。そこでスタンドライトを点けて確認してみると…それは携帯電話ではなく“午後の紅茶”のペットボトルでした。道理で時刻表示が見当たらないはずです。
改めて現在の時刻を確認してみると、早朝も早朝の午前4時半です。
こんな時間に起こされるとは…思わず私は、自分がニワトリだった頃を思い出していました。
ところが、そんな私のクックドゥードゥルードゥーな回想を断ち切るかのように、未確認母親生物から母親にランクアップした人が意味不明な事を言ったのです。
「トイレにキャップ流しちゃった」
なに!?キャップを!?
しかし、キャップと言っても色々あります。記者クラブなどのリーダー。野球帽などのハットではない帽子。劇団四季のミュージカル。…あ、最後のは“キャット”でした。
それにしても、まさか、トイレに新聞記者を流したなんて事は…
青ざめた顔で飛び起きる私。余りに勢いよく跳ね起きたので、一度天井にぶつかってから床に着地するという極めて難易度の高い起き方を披露しながら、改めて事の次第を問いただしてみると、どうやら母親は、スプレー式芳香剤のキャップを誤ってトイレに流してしまったようです…。
《続きは追記に》