年に一度の晴やかなる今日


新年の寿ぎに何ひとつ
普段と変わらぬ口調で返す貴方の隣りで

私は顔を綻ばせ
慶賀に訪れし来賓に礼を尽くします。







仕方ありません。


初日の出を見ると馬を出して

尸魂界一の高みへとお連れくださり



「たとえ今日の目出度き日が終わりを迎えようとも、其方を想う心に終わりはないと誓おう…」


朝日の祝福と共に誓われし

貴方の新年のお言葉が耳に響き

染まる頬を
朝日の所為だとおっしゃる貴方がこの目を閉じて尚


未だその温もりと共に
私を包み込んで下さっているのですから……。