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おおブリbP-4/4『寄り道の小道』

 『相変わらずだな』

その言葉に僕はほっとする

相変わらずの気持ちで相変わらずの微笑み方で


「当たり前じゃないか」
そう応えた

僕が君と並ぶのも、

君が僕と歩くのも

「変わりようがないんだよ、ね」


たまには、確かめてみたくなる。

親友という他人が僕の信じている人か


自分という不確かな一定しない固まりがなんであったか

「まあ、誰もが

唯一変わらず、常に変わってくらしいねぇ。

だからね、

浮竹、君は変わってくれるなよ」


僕らは見つめ合うより同じ道を進み歩んできたのだから

「さ♪七緒ちゃんにお茶入れてもらおうっと」


風のように笑顔を俺に向けると、もう次の瞬間には前を向いて軽い足取りで来た道を戻り始めていた。


 こいつ………

いや、やめておこう。
言ったところで同じ事だ。



伊勢を煙に巻いて俺の前に現れておきながら、今度は何事もなかったように彼女の元へ帰るんだろう。

伊勢は当然、怒りは収まってなくて。

それでもお前は
「あれえ、そうだった?」
とかとぼけて

結局、伊勢が折れて
茶をいれるんだな。




「何?何を笑ってるの」

京楽が俺の忍び笑いに、問いかける。


『いや』

やめておこう。
言ったところで同じ事だから。




「ケチだねー。笑ってる理由くらい教えなさいよ」

天気が良くて

散歩できて


「あんまりケチだと変な器官に笑い入って死んじゃうよー」

『そんなんで死ぬわけあるか!!』


楽しいな



全く、京楽って男は
どんな時でも呆れさせ、微笑ませてくれる。


こいつと居て 飽きる事はない。
俺と居て こいつが楽しそうに見えるのは…………




俺の自己満足でないと


確信のある俺もまた

こいつと居て 楽しいからなんだろう。







後日


「浮竹ー!!もふもふしてきたよvV」


『…結局サボってるだけか?』


「違うよ!!七緒ちゃん許してくれたからもふもふしにいったんだよ、ついでに書類届けたもん」


『書類のついでな』



おおブリbP-3/4『寄り道の小道』

馴染みの店なので勝手に動き回る僕に浮竹は呆れてるみたいだった。


「あ、こっちのは包んであげるから決めたら教えてね」
『………』

京楽はただ単にサボりに来たわけでも、菓子目当てに此処を訪れているわけでもなかった。


何年付き合っても、未だ知らない京楽に出会うことがある。

それは俺が今まで見逃していただけなのか、それとも京楽が他人に見せないだけなのか………。



だから

だから俺は、こいつから目が離せないんだな………。







「そいじゃ、そろそろおいとまするよ!

またね〜vV」


僕は「僕の大猫ちゃん」に軽くハグして七緒ちゃんへのお土産を持って浮竹と外に出る


「いやぁ、長く付き合わせちゃったねぇ」

いつもの感じに謝った

「あ、これあげる。奥から貰ってきたから。」

僕はタッパーみたいなやつを浮竹に渡した

なんだこれ?と見てるので軽く応える


「梅干しの蜂蜜で浸けたやつだって。
わけて貰っちゃった

君の好きな味だ」

僕は

君のことはだいたい知ってるからね

『ほう、こんな物まで扱ってるのか』

俺は両手でその包みを受け取った。


「いや。それは大猫ちゃんの日常食だよ。でも食べていいからね」

家に滅多に帰らない京楽が、家のように寛ぎ、家族のように出迎えられ接する―――あの菓子処は京楽の心の帰る場所なのだと、またしても言葉ではなくやりとりで教えられた。





僕はのんびり歩く

隣を歩くのがよく発作起こす人だからとかではなく、これが僕のペースだから


浮竹と歩くためにあるペースだから


「そっちの隊の子にお店勧めといてよ♪
美味しいからさ♪

作ってくれてるのもあんなに美人だしね」

浮竹は僕の言葉に笑った

「なんだい?美人よりかわいいタイプが好きなんだっけか?」
僕も微笑みながら浮竹に問う


『相変わらずだな』

相変わらず、女の子の話で焦点をぼかす。

お前が外見だけで女の子を判断なんかしていないと、十分にわかっている俺にさえ、そうやって共犯を強いる。





おおブリbP-2/4『寄り道の小道』

『俺はサボってなんかないぞ。出来上がった書類を届けた帰りだ』

お前とは違うと言う意味を込めた。



「あーら、そ。」

僕はだろうなとか考えながら

「よし、なら僕の好きな和菓子屋さんへ僕らのかわいい部下にお土産買いに行こうじゃないか♪」

『おい、俺は一応帰るところなんだが』

「良いじゃん♪親友なんか共犯だって」

半歩前を歩く。たぶん付いて来るから


『やれやれ…』

十三番隊とは方向違いの方へ向かう京楽に、仕方なくついて行く。

強引で陽気で、不真面目な親友。
いつまでたっても、俺はこいつに振り回されることだろう。



「ところでさぁ、狛村くんにもふもふしたいんだけど」

『まて、なんの話だ』

「そのままの意味だよ。
こないだ誕生日プレゼントに黒和牛あげたんだけど、…その時もふもふし忘れた」

僕のこの話のぶっ飛び方に慣れてくれるのは浮竹と七緒ちゃんくらいなんだろうね


『俺は飼い犬と一緒に食べられる菓子を贈ったら、五郎に顔を舐められて、狛村には抱きつかれたからな…』

あの暑い昼間に、散々抱きつかれた日を思い出した。


「ずる!!てか、狛村くん抱きついてきたら重いだろ!!」


とか話しながら着いた。靜霊廷内にある和菓子屋さん。

「こんにちはぁ。僕の大猫ちゃ〜ん」

奥からお婆さんが出てきて

「いらっしゃい」
と挨拶された

「あー、でも暑くても狛村くんにもふもふしたいなあ」

僕はいたって真顔でいってみた


『抱きつくったって…多分、お前の言うもふもふみたいなもんだが?』

何だかんだ言っても菓子処に来れば、目は菓子に釘付けになる。

これは十三番隊には向かないが、日番谷にはいいな、とか……。

まぁ、今はあまり持ち合わせがないが当然だ。
京楽にいきなり付き合わされたんだからな。


「羨まし、まあいいや。次に会った時にもふもふするから」

僕はお婆さんの後ろに回って肩を揉んでいた

『…いつのまにか何してんだ、お前』

「ん〜、大猫ちゃんが今日も明日も元気な様に
ああ、その後ろの今日中にたべなきゃだけど味はいいよ。安くなってるし」



おおブリbP-1/4『寄り道の小道』

サーバー移行期間特別企画#4

さくらにMailオープンの現在、メールをいただいた
森林様と成りきりなるもので遊びましたvV

さくらは初めてだったので、森林様にリードしてもらった形です。

ブリーチキャラで成りきりする事を、さくらが勝手に  おおブリ
※大雑把にストーリー展開するブリーチキャラメールの略
と名付けましたぁ。
いつかはカテゴリー化を目指してます。(爆)


良かったら二人の初の『成り』←ホントはこう略すらしい
京楽&浮竹をご覧くださいねー!

では、始まり始まりぃ〜







「七緒ちゃんいつも手厳しいんだから」

いつものように副官をまいてサボり

「…サボるってサボタージュの略称だっけか」

とか考えながら右に曲がる

「お。やっほう!」

見知った人物に出会ったので笑顔で手を振った

『京楽か』

足音こそ、そう立てずに現れた親友だが
相変わらず派手な柄の着物は秋の気配も漂う昨今、人目を惹いた。


『お前、また伊勢君をまいて逃げてきたな?』




「逃げてなんかないよぉ。
てか…体調は善い日なのかい?浮竹隊長さん」



『まあな。寝込む程でなければ、いいと言っておくべきか』

相変わらずの態度で、相変わらずの問い。
俺が嘘をついたところで、こいつはお見通しだ。



「ふうん…」
多少顔色見る。

「まあ、良いけどその辺で吐血するやつがサボタージュしてたらダメだよ」

隣について歩く。




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