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話題:連載創作小説
なんて暇なんだろう。
私は小さくため息を吐いた。
一昨日見たあの修羅場は昨日までには片付いてしまった。
もちろん、アナログからデジタルなことまでとんでもなく酷使された側からすればいいことなのだけど、これだけ落差があると気持ちのコントロールがうまくいかない。
だれかスケジュール管理すればいいのに。
昨日の朝一番の状況を、ふわふわと思い出しながらそんなことを思った。
***
あの朝、人事部長がわざわざ私の元まで来たかと思えば、とてもいい笑顔でこう言ったのだ。
「今日から戦略室勤務ね」