人間（機械も可）に自分の精神を重ね合わせることで、相手の脳内をスキャンして考えや記憶を読み取ったり、念じれば洗脳状態や人体破壊も出来る能力者スキャナーズさん達の、なぜ彼等が生まれたか、これから人類に対して何をしようとするかが明かされていく、悪夢的なセンスの塊の超能力者映画。
考えるな感じろ系だと思う。

SFもので超能力者バトルって、一歩間違えたらC級になりそうな材料なのに、クラシック風の重厚な音楽と、ただヘロヘロの主人公がベッドに寝そべってるカットさえもお洒落な写真みたいになるので、全体的に知的で空気に重みがありました。
超能力バトルがこんな重厚になるなんて！

クローネンバーグ監督の映画をもうちょっと観たくなりました。ビデオドロームとかイグジステンスあたり。






あの代名詞といえる頭ボカーンが一回だけなのが意外。もっと一気に数十人がやられるとビビる必要なかったです。
あと、敵キャラがジャックニコルソンにあまりにも激似で、主人公は天然パーマ以外でちょっと霞んでみえました。


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