20/01/13 00:13 (:貝木泥舟)
  不毛な会話825〈魔界篇〉
話題:妄想を語ろう

「何処へ行くのです?」 オペラが
庭へと向かう主を見付け、声を掛ける。

いやー、ちょーっとお散歩に、、。

「夕刻から出るのは危険です」

んー‥お花を摘みに

「トイレなら屋敷にありますよ」

なんか、あの。魔界に来てから一度も外出していないから辛い‥心が辛いのです。

「死にますよ」 真顔でオペラ

死にますの、か?

「貴女、魔界では特別なご馳走です。自覚すら無いのは罪ですよ?」

彼女の前に立ちはだかり
首筋の匂いを嗅ぐ

オペラが ゆっくり視線を合わせ、囁く

「正直な所、私ですら理性が飛びそうになります。ましてや、この森の奥には‥」

オペラの指差す方向

まるで野獣の声が複数絡み合って

丸飲みされる錯覚

‥じゃあ散歩無理ですね。

「ひとつだけご提案が、ただ余りオススメしませんが‥」

落ち込む主に救済措置

ッ!!ありがとうございます‥‥!

「では裏庭に回って下さい」

あー、此方は随分 お庭の緑が深い‥

「ではこれを」

暗い庭の片隅 半魚人の皮が正座している

こ、これは一体どのような?

「貴女は人間の旨そうな匂いを消さなければならない。ではどうするか?」


主の肩を掴むオペラ

「ささ。この皮を着てください!」

いや‥くさい‥

水辺に住む半魚人

剥いだ皮は防具だけでなく
武器加工にも向いている。


ただし臭い!!あと、ヌタヌタする。

「ものは試しです。足を入れて下さい」

うッひょ〜!冷たいし生臭いッ
苦行?これ苦行ですか?
オペラさーん!!

「1人で気軽に、フラフラお出かけしたいのなら必須ですよ。頑張って」

生臭ッ‥うぼわ。

ー悶着


「カルエゴ君に御披露目しましょう」

‥半魚人の皮って粘りあるんですね。
内側はヌッタヌタのメロメロですが。

「ゼラチン質ですから肌に良いですよ」

一言、良いですか?

「はい」

クサ寒い。臭さと単純に寒いです

あと、肌がメチョメチョする。

「カルエゴ君が来るまで我慢して下さい」

‥どの位ですか。

「あ。先程遅れるとの伝言があったので‥そうですね、あと1時間30分」

やだ。地味に辛い




0




*#

[top]
-エムブロ-